3章 全員集合

第24話 幽霊はモフモフ好き

朝、起きてしっぽのブラッシングをしていると、コチカが起きて、


❨私、もして〜。❩


と、言われたので、


「昨日あげた、ブラシがあるでしょう?」

「あれで、自分でブラッシングしてみて。絶対にモフモフのフワフワになるから。」


❨主が、そこまで言うなら。❩


コチカは、ブラッシングを始めた。

ブラシが、動くたびにモフモフ度がましていっているのがわかった。「モフりたい」と、思ったが、僕は我を失うので止めておいた。

スーユさんが飛んで来て、


〔ひゃ〜、なんやこのモフモフは!モフっていいですか?〕


❨主、以外駄目なのです。❩


〔えぇ〜。〕


「仕方がないよ。その代わり、僕のしっぽモフっていいから。」


スーユさんが、僕のしっぽをさわろうとすると手がすり抜けた。


〔そんな〜。さっそくこのペンダントの機能を使うときが来たなぁ。〕


そう言うと、ペンダントのスイッチを入れた。

スーユさんは地面に落ちた。


〔いった〜い!そうや!久しぶりの痛みや。〕

〔そんなことやより、さっそくモフらしていただきます。〕


「どうぞ〜。」


スーユさんは、僕のしっぽをモフりだした。

「この人、なれているだと!!」と、思いながら待っていた。


〔あ〜満足したわ〜。〕

〔これでわかった。絶対にコチカちゃんのしっぽモフるで〜。〕


「スーユさん、モフりなれていますね?」


〔なんでわかったんや?〕


「同士だからです。」


〔あんたも、モフモフ好きやったんやな〜。〕

〔コチカちゃんのしっぽはどんな感じだった?〕


「コチカのしっぽは、サラサラで包み込むようなモフモフです!」


〔なるほどな〜。〕


「僕のしっぽは、どうでしたか?」


〔一言で言うなら、モフモフの暴力や。〕


「わかります!!」

「僕のしっぽは、モフモフの暴力とも言える、the・しっぽですよね。」


〔そうやな。で、コチカちゃんのしっぽは、いつか絶対にモフってやろうと、思ってるで〜。〕


そう言いながら、スーユさんはペンダントのスイッチを戻し、幽霊に戻っていった。


❨主、絶対に朝、しっぽのブラッシングのときには、スーユさんは呼ばないでくだい。❩

❨とても嫌な予感がします。❩


「たぶん、無理だと思う。あの人、幽霊で。モフモフセンサーに反応があったら、文字どうり、飛んでくる人で?」

「無理やろ。」


❨そんな〜。❩


コチカは、落ち込んでいたがお腹が空いてきたのか、リビングに行った。

僕も、お腹が空いてきたのでリビングに向かうのであった。

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