第22話 幽霊と家の購入

幽霊との話し合いが始まり、幽霊に話を聞いたところ、


〔うちは、スーユ・フィンル。〕

〔気軽に、スーユと呼んでや~。〕


「僕は、ヨウカ。」


『俺は、ユウキ。』


〘俺は、リョウナ。〙


❨私は、コチカ。❩


《私は、コミチ。》


〔よろしゅうな〜。〕


「で、なんで君は、ここの家に居るの?」


〔うちな、生きてた頃、父親に虐待されててな、もう人生に疲れて楽になりたいから橋から飛び降りたんよ。で、気づいたら幽霊になってたんや。〕

〔うち、地縛霊とちゃうから、そこいらをさまよい、ここに流れついたんよ〜。〕


『そんなことあるんだね〜。』


〘うぅ〜、そんなことが。〙


❨うぇ〜〜ん。そんな悲しいこと言わないでよ。❩


《うぅ、そんな壮絶な人生だったんですね。》


みんな泣き出してしまった。コチカだけは、ものすごく号泣していた。

コミチが、


《ご主人、スーユさんはどうしますか?》


❨主、スーユさんも一緒に住もうよ。❩

❨主、お願い。❩


「いいよ。最初から僕はスーユさんを追い出す気はなかったから。」


〔えっ、いいの?うちは、今まで散々悪い事してきたんやで。〕


「いいよ。スーユさんも、生きる?のに必死だったから。」

「ユウキくんもリョウナくんも、いいよね。」


『えぇで〜。』


〘OK。〙


「あと、生き返りたいとか思わない?」


〔全然。〕


「そう。生き返りたかったら言ってね。いつでも、生き返せるから。」


〔やばいは、この人。やばいは〜。〕


ギルドに戻り、スーユさんのことを、ギショクさんに話し、家を購入することにした。


〈まさか、幽霊まで仲間にするとは。凄いですね、ヨウカさんは。〉


「そんなことないですよ。ただ、可愛そうだったので。」


〈そこが凄いんですよ。可愛そうだからというだけで幽霊を仲間にするなんて。〉


「とりあえず、家の契約を完了させましょう。」


〈はい!〉


家の購入は、完了した。


ユウキくんたちと今日はパーティをするつもりだ。そのために、買い物に行き、パーティの準備を進めるのであった。

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