第7話 お昼ご飯中の出来事

お昼ご飯を食べようと、一度街に戻り、宿でご飯を食べようとした。完全に油断していた。フードを被るのを忘れていたのと、いきなり、〈ユウキくん〉という、カラスの鳥人の美幼女がいたので注目の的になった。

「しまった」と思うときには、もう遅い。

ナンパされたのだ。ユウキくんと僕は、一応、体は女だが、心は男のままなのだ。なので断っていると、すると少し強そうな男の人がよってきたのだ。


[姉ちゃんそんなこと言わずに一緒に食べようぜ。]


空腹のせいでもあったし、疲れていたのもあったので、「絶対に嫌です。」と少し強く返してしまった。

そうしたら、いきなりその男の人が剣を抜いたのだ。「ユウキくん、後ろに下がって。」そう言いながら、僕は回避していた。正直、弱い。絶対に最初にいた森な中のでかい虫のほうが強い。こんなんで、どうやって冒険者やっていたのだろう?


そうしていると、[なかなかやるな、姉ちゃん]と言ってきた。すると、[俺のこの攻撃を受けてみろ]と自慢げに、[武技・パワースラッシュ]と言いながら、必殺技みたいなのをうってきた。

そのまま、その技を受けてやった。思った通り、HPは13ぐらいしか減っていなかった。


男が[どうやって?俺の技を耐えたんだ]と聞いてくる。


「そんなん普通にたえられるわ」と言ってやった。


ここで気づくべきだった。注目されていることに、男は、意気消沈しながら宿の飯屋を出ていった、

と同時に歓声が響き渡った。

[スゲ~ あのソウヒさんに勝つなんて!]やら、[厄介者を追い払ってくれてありがとさん]など、

色々な言葉が返ってきた。


お昼ご飯を食べながら聞いたところ、あの、ソウヒという男、女性をかたっぱしからナンパし、断られれば力を使う、厄介者だったらしい。それを追い払ってくれたお礼にと、今回の食事代をタダにしてくれた。


「ラッキー」そう思いながら、次は、服屋に行ってユウキくんに似合う服を買おうと決めたのであった。

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