観劇感想文 舞台「ザ・スペクタクルタミー」
2023年9月30~10月1日に熊本で上演された舞台〝ザ・スペクタクルタミー〟を観劇しました。
お稽古中の様子など窺っている段階では、「何だかお顔のうるさい舞台になりそう……」という印象でした。前回の〝踊らざる〟が文学と耽美の気配を醸していた事も相俟って。
ただ当の主演〝タミーさん〟ですが、そのお顔のうるさそうな第一印象から一転、可笑しみの中でも放たれる魅力と永劫に振り回され続ける役回りで確りストーリーへ引き込んで下さいました。
(同行して下さった方も観劇後、事あるごとに「タミーさんタミーさん」仰ってました。)
AIが最も常識人というのも至極自然な事かも知れません。
また、人々を楽しませた記憶である(パンフ曰く最も日の目を浴びたという)占いの館をひっそり再現・維持していたり、エピソード1のカップルから贈られたお米を保持していたりと、しれっと泣けるムーブが多いです。
彼の開発経緯や設計者のエピソードも絶対に面白い筈。
そして最後の腑に落ちぬお辞儀?の演技?が非常に複雑な模様を描いていて、観劇から時間の経った今でも味わい深い次第です。大変お洒落な〆だった気がしています。
舞台としてはオムニバスの上タイムリープするので、二回目三回目の観劇で更に深く楽しめるものなのでしょう。時間の都合で初日の初回しか観られなかった事が悔やまれます。
特に、同日上演された吉岡愛子さんの一人芝居を観逃したのは残念でした……映像化されないものかしら。
前回のOPアクトや幕間のヴォーカルで印象的な方でしたが、演技でもあのように輝かれるとは存じ上げず。着物ブーツお似合いでお洒落だったし、方言も可愛くて素敵でした。
あとは「生電波」など、ちょっと本当にそうなるのではと思わせるワードが絶妙でした。「タケツ研」のスレスレ具合も。
前回も感じた事ですが総じて余計な色気が皆無で、「面白い舞台を作る事以外に1㎜もリソースを割きたくない」という印象を抱きました。
どの役が、どのキャストで、どういう活動をしている方なのか、程度の情報は与えられても差し支えない気がしましたが、それらを割愛するのも渋くて格好よいです。
今この瞬間に全員でいい芝居をする事が最優先、という姿勢に改めて感銘を受けた次第です。
だからこそ心残りなのですが、折角カンパの機会を下さったのにチケット分の現金しか持っておらず、何も出来ませんでした…いつかカードごとカンパできるような立派な大人になろうと心に誓いました。
関係者の皆様、今回も素敵な舞台を有難うございました。次の公演も、是非また伺いたく存じます。
了
以下煩悩。
スーツ&ヘルメットの凪子さまが可愛かったです。
更にそのまま踊る凪子さまが可愛かったです。
演者さんの多い舞台だと思いのほか小柄だと判る凪子さまが可愛かったです。
猫耳で床をバンバンする凪子さまが可愛かったです。
その後ろ姿がまた堪らなくて、それはもう実ににゃぎこさま(以下永遠
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