3話

「あの……お母さん……? やっぱり……ダメ?」


「ダメ。認める理由が一つもない」


 すごすごと社長が帰った後、ついに空野家の家族会議が始まる。

 穂澄さんファミリーは当事者の一人という事で話を聞きたい! と穂澄さんが言い出したのでそれなら……という理由で三人仲良く端の方に座っている。

 優人さんはようやく土下座から解放され、正座で座ってるけど結衣子さんがすんごい顔で優人さんの足をツンツンしてる辺り、まだ許してはなさそう。


 ちなみに僕らの父さんは詰められすぎて熱を出して寝室で寝込んでる。父さんを見送った時の母さんの「本当にこいつは……」って言葉に僕も心の中で同意した。

 父さん、決して悪い人では無いしそれなりに尊敬はしてるけどなんか、変な所でダメな所があるからなぁ……わりとしっかりしてる母さんがなんで父さんと結婚したのか謎が残るけど、聞いても教えてくれないから空野家最大の謎として語り継がれている。


 さて、翔華の隣に座ってテーブル越しに母さんと向かい合う。

 翔華はなんとかVTuberを続けられないかと説得を試みるが、母さんは一歩も譲らない。


「あの、母さん。元々顔出しとかに発展したのは勢いとノリだし、それに僕が最初から全部話してたらこんな事になってないだろうから多少譲歩的な何かを……」


「的な何か構文はもういいよ、飽きた。そもそもの問題点としては私は許可してない。そして事務所に信用が置けないからだから認める理由がない。俊介がどうとかは関係ない話だね」


 なんとか擁護を試みて口を挟むが、返される正論の刃に開いていた口を閉じる。やはり母さんは手強い。

 というか本当に事務所が悪いよ事務所が。擁護しようにも擁護のしようがないから僕も下手に口を挟めない。


「後、俊介に関しては状況が状況だけにもう少し怒るべきだね。根本的な原因は黙ってた俊介にあるけど、それはそれとして顔出し賭けた勝負に巻き込まれたんだから」


「それはまぁ……傍から見てたら勢いとノリで言ったのはわかるし、翔華は勝てると思ってたからやったんだろうし、悪意ないのはわかるから別に怒る事でもないかなって。母さんが言ってる通り黙ってたのが原因だし。それにランスロットでプラマイゼロ……いやまぁ多少僕のやらかしの方がデカくない? みたいな所はあるかなと思ってるし」


「真面目な話の時にランスロットの名前はズルだと思うねぇ……」


「えっ、僕大真面目なんだけど」


「……まぁ俊介のセンスはひとまず置いておこうか」


 なんか無理矢理僕の話を打ち切ると、母さんは再度翔華に目を向けて話を続ける。 


「それにねぇ、続けたい理由をまだ翔華から聞いてないし。それで続けたいと言われても納得ができないね。元はお金が無いから家で出来るバイトを探してて、それでVTuberになったらしいね。

 お父さんから聞いたけど……そこそこ稼いでたみたいじゃないか。ゲーミングPC以降は高い物は買ってないようだし、お金に余裕があるなら続ける理由はないと思うけどね。お小遣いに関してもバイト禁止なのも考慮してどちらにもそれなりに渡してるはずだよ」


「それはそうだけど……お金じゃなくて……」


 母さんが言ってる通り、お金が目的なら別にもうVTuberを続ける意味は無い。

 ただ、翔華からある程度の話を聞いていた身としては、前に翔華の口から「配信者としてのプライドがなんたらかんたら」みたいな言葉が出た事を覚えている。

 金じゃないなら……まぁ、思い当たる理由は浮かぶわけで。


「その……配信、なんだけど……」


 ぽつり、ぽつりと、顔を伏せた翔華の口から本音がこぼれ出る。


「最初はそういうお仕事だと思ってたから、別になにも思ってなかったけど……配信すると、やっぱり色んな人が来てくれて、ゲームとかも人が見に来てくれて、すごい人とも戦ったりして……同じ配信者の友達とかも出来て……」


「うん。落ち着いてゆっくり話してくれればいいよ」


「……別に、承認欲求とかじゃないけど、最初は人とか少なくてさ、デビュー配信とかでは100人ぐらい見てくれたけど、その後の雑談配信なんて同接8人とかで、でも続けてたら見てくれてる人もいっぱい増えて、人が増えても最初の頃から応援してくれてた人がそれでもずっと見てくれてたりして……

 ……最初は、ただのお仕事だと思ってやってたけど……今は配信が楽しいって、そう思ってる」


「うん」


「だから……その……やめたくないな……って」


「……なるほどね」


 フゥと息を吐き、天井を見上げて何か考えをまとめている様子の母さん。

 横目で翔華を見ると、翔華は顔を上げ、まだ目の色に不安が見えるけどそれでもちゃんと母さんを見て、自分の考えをハッキリ伝えた。

 僕としてはやっぱりな、という所だ。

 元々、翔華は苦行に対する耐性が低いのは兄としてよく知ってる。だから本当にやりたくない事はとっとと辞めてるだろう。

 だからまぁ……やりたいから続けたいんだろうな。僕が立てた予想はまさにその通りだったようだ。


「要約すると、楽しいからやりたい。でいいんだね? お金とか、事務所のためとか、天谷夢華としての知名度は関係なく、あくまで翔華個人の意思でやりたい。間違いないね?」


「……うん」


「……じゃあ改めて私の方から言うけど、あの企業と天谷夢華というガワでやりたいと言うなら私は絶対に認めないよ。そこは許す気は無い」


「はい……」


 翔華は気づいてないみたいだけど、僕は母さんの言い方に少しばかり引っ掛かるものを覚える。

 それを確かめる為に僕は恐る恐る手を上げた。


「…………母さん、口挟んでいい?」


「うん? なんだい?」


「それ、言い方的にあの事務所じゃなかったら良いって意味なんじゃないの?」


「……えっ?」


「……俊介は気付くのが早いねぇ。翔華からその言葉を聞きたかったんだけどね」


「そこはほら、翔華に散々迷惑かけたんだからこの辺りでフォローして兄としての威厳を……」


「それ、言ったら意味がないだろう」


 まだ気づいていない様子の翔華に母さんは苦笑を浮かべつつ、母さんは続ける。


「俊介が言ってる通り、あの事務所で続けたいと言うなら許可をする気は無いよ。で、そうだね……本当にVTuberを続けたいって言うなら、あの事務所以外……いや、そうだな。個人勢としてやりたいって言うなら考える余地はあるよ」


「…………あっ」


 そこで、翔華はやっと母さんの発言の意図に気づいたのか、声を上げる。


「転生……って事?」


 転生。これはV界隈でよくある話だ。

 元々別のVTuberだった人が、何かしらの理由でガワを変えて再デビューする。大体が企業と揉めたか、前のV時代に何かやらかしてこれ無理だな。ってなったVがガワを変えて再デビューというのはよくある話だ(もちろんポジティブな理由もあるけど)。


 つまり母さんの言い分をまとめると、事務所関係なく個人として、新しいガワを用意して再デビューするなら許可を出す……かもしれない。って意味だと思う。


「ほ、本当に? 個人なら続けてもいいの?」


「娘が本当にどうしてもやりたいって言うなら話ぐらいは聞くよ。配信に許可は出したくないけどVは顔を出さない分、身バレのリスクが低いからまぁ……場合によっては許可を出すかな、ぐらい」


 普通Vに顔バレリスクなんてあんまり無いはずなんだけどな……そう思いながら穂澄さんの方を見ると、えへへと頭を搔いてる。

 しかし結衣子さんがあの緩い目付きを針のように細めて穂澄さんを見ると、穂澄さんはすぐさま姿勢を正していつもの猫被りクールフェイスに戻る。

 なんかあの家族のパワーバランス理解してきたな。うちとほぼ同じじゃん。


「まぁ、翔華の熱意次第かな、認めるかどうかは」


「あ、あるよ! えっと、大丈夫。やりたいって思った事だし、やる気はちゃんとあるから!」


「……言ったね?」


 その瞬間、空気が変わる。母さんは笑顔を浮かべているはずなのに何故か空気が体にまとわりつくような感覚が僕と翔華を襲う。

 いや僕らだけじゃない。隅に座ってる穂澄さんと結衣子さんも何かを察知したのか優人さんにしがみついてる。


「そうだなぁ……じゃあまずは条件を付けよう。

 条件一つ目。どうしてもVがやりたいならまずはガワ……アバターを用意することだね。アバターを用意する算段が整ったら話を聞こうか。後、お金は自分で用意する事」


「う、うん。それは大丈夫、わかってる。お父さんに預けてる貯金もあるから、自分で出すよ……」


「条件二つ目。……その前に結衣子さん、お聞きしたいんですがVのアバターを用意する場合、一般的にお幾らほど掛かるんでしょうか? その辺りの相場についてあまり詳しくないもので」


「え、えぇー、相場、ですか? えっと、えっと、ちょっと待ってくださいねー」


 いきなり母さんに話を振られた結衣子さんは少し考える素振りを見せた後、ハッと何かに気づいたような顔をした後に翔華の見てからへらぁと緩い笑みを浮かべる。


「あ、依頼なら全然お受けしまーす! 俊介くんの妹ちゃんは心恵ちゃんにも良くしてくれたみたいだし、特別に格安を通り越した格0とか────」


「いやぁ、話は変わるんですけど、私、昔は色々配信者を見てたんですよねぇ。懐かしいなぁ……横スクゲームでやられる回数分、リスナーがリクエストした絵を描くとかいう企画やってた人。結局そのリクエスト消化する前に引退したけど、名前が確かゆいゆ────」


「その手のお仕事を受けた事がないので具体的な相場は全くわかりませんが世間一般的に大体20万円辺りが目安かなと思いますそれより安いのは探せばありますが大体皆は20万円でそのお仕事をしているらしいですがそれはそれとして環さんなんでその事をご存知なのか少しばかりお聞きしたいのですが本当にそのどちらでその事をご存知になられたのか詳しい話をお聞きしたい所存でありまして」


「ハッハッハ。じゃあそうだね、目安としては20万円か。そのぐらいのアバターを用意する事だね、翔華」


「あ、これ教えてくれないやつ……」


 あそこまで冷や汗かいてる結衣子さん初めて見た。というかなんで母さんが結衣子さんの黒歴史時代を知ってるんだろう。そんなに有名だったのだろうか結衣子さん。僕も今度暇が出来たら調べてみよう。


「まぁ、条件としてはこんな所かな。アバターを用意する。予算は20万円程。それ以下の予算で作るのは認めないね。20万が最低ライン。ここまではいいかい?」


「えっと……うん。大丈夫。それならお父さんに預けてる貯金から出せる。大丈夫いける」


 マジか翔華そんなに貯金あるのか。僕なんてほぼ貯金してないから驚いた。企業Vって人気出たらそこそこ稼げるんだな。


「じゃあ、ここからは罰についての話をしようか」


「「えっ?」」


 あっけらかんとそう言った母さんに、僕と翔華の声が重なる。


「あの、母さん? 今までのお説教で僕と翔華は許された感じあったんじゃ……? 特に翔華は親フラもあったわけで……」


「反省してるのは伝わってるから怒ってはいないけど、それとこれとはまた別の話だよ。まず翔華、お小遣いはしばらくカットね。必要な物に関しては言ってくれれば買うけど」


「うっ……わかった」


「で、もう一つ。さっき預けてる貯金があるって言ったね? その貯金を使うのは禁止ね」


「えっ!?」


 その言葉に翔華は驚きの声を上げるが、母さんはすかさず言葉を続ける。


「別に取り上げようって訳じゃないよ。自分で稼いだお金だしね。

 ただ、黙って働いて手に入れたお金でまたVやります……というのはスジが通らないね。

 それに、やる気はある。そう言ったね? 本当にやる気があるなら、その為に一からお金を貯めるぐらいは出来ると思うねぇ」


「えっと……はい。その通りです。

 ……えっ、でも待って。お小遣いがこれだけで……それにしばらくカットも入るし……予約してたゲームもあるから……」


「まぁ、そのプランで行くなら少なくとも一年以上は先になりそうだね」


 これは母さんから提示する最低限のスジなんだろう。本当にやりたいならそれぐらいは出来るよね? という意味もあるだろうけど。

 でも、お小遣い貯めてってなるとかなりキツイな。うちはバイト禁止なのもあるし、しばらくカットも入るから……なんか、絶妙なラインだな。先に翔華が音を上げるかどうかも折り込んだであろう条件にやっぱり母さんの相手は厄介だなと、息子ながらに思う。


「うっ……いや、うん。わかった、わかったよお母さん。やるならそうする。そうしたら話は聞いてくれるんだよね?」


「うん。嘘は言わないよ。翔華のやる気次第かな。

 ……さて、次は俊介だけど」


 来たか。僕は身構えて、くだされる罰に備える事にする。

 一体なんだろう。インターネット禁止とかかな。それされると僕は死んでしまうので勘弁して欲しい所はある。


「と言っても、俊介は別になぁ……そもそも私に報告したのが俊介だから、この件に関しては別になにもないかな? まぁ、正直に話すようにって事は改めて言っておくけど」


「それは心の底から理解したから今後は正直に生きて行きたいと思ってる」


「うん。なら別にないかなぁ」


 まさかの罰無しという結果。助かった……そう思うけど、ふと、横に居る翔華に目が行く。

 ……真剣な表情で何かを考えてる。おそらくどうやってお金を貯めるか考えてるであろう翔華の姿に、やっぱり事の発端である兄としてはそれなりに罪悪感はあるわけで…………うん。そうだな、やっぱり罰無しはちょっと違うよね。


「母さん。提案なんだけどさ、僕のお小遣いもカットって事でいいんじゃないかな?」


「ん? なんでだい? そんなに反省してるのかい?」


「反省してるってのもあるけど、ほら、僕にも非があるわけだから……それで、僕のお小遣いもカットという事で翔華の方のカットを多少減らしたりとか……できないかなぁ……って」


「いや、俊介。別にそんな気ぃ使わなくていい。悪いの私だし、そんな事しなくていいから」


「僕の禊って意味もあるからさ、それに罰無しは流石にちょっと……良心が……」


「ふむ。俊介もカットか……まぁそうだねぇ、そういう事なら二人ともカットといこうか。二人とも今月からお小遣い半分ね」


「「半分!?」」


 予想外の額にカット額に僕と翔華は揃って声を上げる。

 ちょっと待って三割ぐらいカットと思ってたけどまさかの五割カット!? これは聞いてないぞ!?


「母さん、マジ? マジで半分? 僕のカット考慮しても半分?」


「マジ。考慮して半分だよ」


「お母さん、ちなみに半分カットっていつまで……?」


「まぁ、三ヶ月ぐらいかな。私もその間は家に居るし、丁度いいんじゃないかい?」


「三ヶ月…………」


 三ヶ月、三ヶ月も半分なのかお小遣い。いや、これ、思ってたよりキツイぞ……? 僕のカット考慮して半分って、母さん元々どんだけカットする気だったんだ……?


「話はこれで終わりかな。Vを続けるかどうかは翔華のやる気次第という事で」


「はい……」


「……まぁ、そうだねぇ。母さんも鬼じゃない。一つだけ許可を出してあげようか」


「許可?」


 一体なんの許可だろう。その疑問の言葉に答えるように、母さんは言った。


「バイト。母さんが家に居る間なら許可を出そうじゃないか。これを機に一回ちゃんと働いてみるのもいい経験だと思うしね」



△▼△


「──まぁ、ちょっと母さんに怒られてお小遣いカットになったけど、母さんが家にいる間ならバイトしていいってことになったからバイト探してるんだよね」


「へぇー、なるほどな。まぁ小遣いカットでもバイトの許可出たならいいじゃん」


「そうなんだけど、今までバイトする気なんてなかったからなんかいい感じに楽で稼げる仕事って無いかなって」


「バイト舐めんな」


 康太に詳細な内容は伏せつつ、バイトをする事になった経緯とどんな仕事を探してるか伝えると蔑みの籠った視線が返ってくる。

 まぁ確かに舐めた事を言ってる自覚はあるけど、働いた事とかないから正直僕だって不安なんだ。


「そんなわけで、僕の友人の中で唯一職歴がある康太に色々教えてもらいたいと思うんだけど、マジでなんかない?」


「あー……俺がやってたのファミレスバイトだったからなぁ。夕飯時さえ越えりゃ後はのんびりしてるが、夕飯時が地獄だったからなぁ。お前の希望には添えないな」


「なるほどなぁ。刺身にタンポポ乗せるような仕事ってやっぱりないのかな」


「もっかい言うわ。バイト舐めんな。

 まぁ正直、仕事なんざ慣れだ、慣れ。まずはなんかやってみるのが一番いいんじゃねぇの?」


「うーん……」


 その通りではあるけど、それでも楽な仕事ないかなぁ……なんて思いながらパラパラ求人誌を捲っていると、近場で募集出してる所を見つける。


「コンビニバイトか……これ、住所的に康太の家の近くだよね? この辺りってどう? 結構人とか来そう?」


「ん? 見せてみろ。

 ……あー、ここか。確かに近いな……いやー、あんまり人来ねぇんじゃねぇか? ここだったら近場にスーパーもあるし、客層そっちに流れてんじゃね? 知らんけど」


「あー、スーパーあるって事はあの辺りか、じゃあ結構いいんじゃないかなここ。候補に入れとこ」


「そこで働くなら冷やかしに行くわ」


「マジで勘弁して」


 ページに折り目をつけて、求人誌を鞄に仕舞おうとしたタイミングで丁度教室に入ってきたの穂澄さんと目が合う。

 穂澄さんは僕に気付くといつもの猫被りクールフェイスのまま僕に近づいて来た。


「おはよう俊介君。早速お仕事探し?」


「おはよ穂澄さん。まぁそんな感じ。それより昨日はお疲れ様」


「…………まぁその話は置いておいて、何かいい仕事は見つかったかしら?」


「一応コンビニバイトに申し込もうかなーってぐらい。他にいいのあればそっちにするけど」


「そう。私も出来る限り協力するわ」


「ん、ありがとう穂澄さん」


「…………なんか仲良いなお前ら」


 相変わらず何か言いたげな康太の視線を受け流し、僕は改めて、バイトする事になった理由を頭の中で思い返す。


 お小遣いカットで苦しくなる生活を何とかしたいって言うのと……母さんに言わないって約束を破った、兄としての責任を取るために翔華の新しいガワ用意の手助けが出来ないかなぁって理由である。


 母さんは手助けはダメなんて言ってなかったから多分大丈夫だろう。手助けはダメと言ってなかった母さんが悪い。そんな言い訳を心の中でしつつ、僕は次にスマホで求人サイトを開くのだった。

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