Re:コロナ禍から始める高校生活(高1の4〜7月)


 僕の高校生活は、コロナ禍から始まった。といっても殆どの日本の高校生がそうだっただろうけど。入学式は6月に延期され、三密回避と自宅待機が叫ばれた2020年。

 僕が小学生だった頃は、きっと2020年は東京オリンピックで賑やかな年になって、それからの時代は明るくなるだろうと漠然と夢想していた。しかし現実はそうはならなかった。僕の、僕らの高校生活は、大袈裟に言えば暗黒から始まった。

 僕は附属中からの持ち上がりということで、普通に高校受験して入ってきた高校生と比べればそこまでのダメージでは無かったかもしれないが。それでも、明るいと呼べるような2020年4月を過ごしていたとは、お世辞にもとても言えないだろう。だから、ちょっとした心の隙間を埋める為に〈みしょうかん日誌〉という日記を始めてみたり、ヨシケイのレシピに従って料理に挑戦してみたり、Twitterに多めに顔を出しては終わりなきリプ論争を見て心を痛めてみたりしたのだろう。

 ただ、この自宅待機期間は僕に将来のことを思索する良い機会を与えたのかもしれない。将来のこと、というと一番具体的に言えば大学受験のことだ。高1の時点で大学受験を見据えられたのは、やはり中学受験をして『もう遊びは十分にやった』中学生活を送ったからと言えるだろう。そういう点では、中学受験という決断を下したあの時の僕に感謝している。ところが、だからといって4月からバリバリ勉強を始めるかと言えば、自宅で誰に言われるでも無く受験対策をするほどのやる気は無く。漠然とした大学受験へのヴィジョンを浮かべながらも具体的行動には移さず、4〜8月の期間を過ごしていたと思う。そして7月には初めてのベネッセ進研模試があり、例に漏れず自宅受験ということになった。僕はまだまだ認識が甘かったので、自宅受験で正しく時間を計測して解いてる人なんているのか?という性悪説に基づいて、時間を無視して国数英を解いた結果、以下のようになった(重要なとこのみ)。


 ベネッセ総合学力テスト 1年生7月記述

     点数  全国偏差値 校内順位

 国語 91/100   81.8    1位

 数学 75/100   67.7    13位

 英語 62/100   61.9    170位

 総合 228/300   72.8    14位


 稲毛高校は1学年8クラス約320名。僕ら内進生が約80名。外進普通科が約200名。外進国際教養科が約40名。時間を無視したにしては英語はやはり酷い滑り出し。

 というか稲毛高校は全体的に英語が得意な生徒が多すぎて、全国偏差値と校内偏差値に10以上の開きがあるのだ。それにしても、という感じだが。

 今日はこれまで。

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