16話 – 幕間 – 堕ちたギルド

エンリ達が次の行き先を決めたその頃ギルマス室では


「エンリ=ヒョウガめ、あのエルフの鍛治師アース=ツーベルクの店に出入りしやがって。こっちは出禁にされてるというのに!」

ギルマスがそう罵る。

「まあまあ落ち着いてよ。兄さん。」

「ああ、スダルムか。」

「久しぶり、兄さん。それより聞いてよ!グリフォン手に入れたんだ、兄さんのギルドのおかげだよ。」

「それは良かった。次はどんな魔獣がいい?」

神狼フェンリルかな。」

「おー、神狼フェンリルか。かわいい弟のためなら絶対に捕まえるよ。」

そう言っていたギルマスは思い出していた。唯一神狼フェンリルがいることを知ってる場所は壊滅させてしまったということを。そして確認したいことがあった。

「おい、スダルム。神狼人フェロウ族って知ってるか?」

「フェロウ族?どんな種族なんだ、兄さん?」

神狼フェンリル血をひいてる種族らしい。それだったら心当たりがあるんだが。」

「それでもいいよ!どんなやつなんだろうなぁ。」

嗜虐的な笑みを浮かべながらそう答えた。

「というわけで依頼クエストを受注してくるぞ。」

「分かった、僕は帰るよ。玩具グリフォンも手に入ったし、楽しまなきゃ。」


ギルマスが出した依頼クエストはこうだった。


__________

エンリ=ヒョウガ捕縛 対象全ランク

14歳 薄い水色の瞳と髪の女 生きて捉えること

賞金金貨300枚

ギルドより

__________

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

神獣使い〜神獣と歩む冒険ライフ〜 Mにゃん @miyuz0961

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画