14話ステータス

ー魔狼がよく出没する森の近くー

火を起こしていると朔が

「エンリってステータスどうなってるの?」

と訊いてきた。

「えっ?」

「だって、エンリ全然ギルドカード見てないじゃん。」

ステータス見るのに必要なんでしょ?と言う朔。なんで知ってるのかな。カバンをあさる。そして数十秒経ったのち

「ごめん、朔。無くしたかも。」

「...はい?えっとエンリ、それ本当?」

「うん。」

「思いっきり個人情報流出するじゃん!」

えっ、なんで?

「この国のギルドカードめっちゃ不良品だからだよ。誤作動起こすし、勝手に本人の許可なく見れるし。」

「...嘘でしょ。」

「本当だよ。一回ギルドカードの性質を調べたとき、本当に誤作動起こしてたし。それも全部だからね。この国のやつ。」

いや、ちょい待て。いつ調べたの!?

「はっ!エンリ今の記憶全部忘れて。」

焦ったように言われた。簡単に忘れられるか!

「仕方がない。エンリ、ステータス魔法って知ってる?」

「あれって異世界からきた人しか使えない伝説の魔法じゃ?」

「そういうわけでもないよ。コツさえ掴めば簡単にできる魔法だよ。エンリが言ってるのは異世界人の人がなぜか一発で成功させることから来てると思うね。」

へぇー。じゃあ、朔も使えるってこと?

「一応ね。習得するのに三年ぐらいかかったよ。」

目が遠くなってるな。

「とにかくエンリやってみて!」

ー数時間後ー

「なんか文字見える?!」

__________

エンリ=ヒョウガ

L v.69

職業・・・神獣使い

種族・・・神狼人フェロウ

年齢・・・14歳

身長・・・166cm

属性・・・無

スキル・・・同化(神獣)

__________

「...」

「どうしたの?」

「...」

「いや、なんか言ってよ!エンリ!って放心状態になってるじゃん。おーい、エンリー?」

はっ!

「朔、私人間じゃなかった...」

「はい?いやいや説明してよ!どういうこと!?」

「かかれている種族が神狼人フェロウ族という初めて聞いた種族だった。」

「フェロウ族?何それ?」

朔も知らない種族?自分は何者なの?

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