2話出会い

「誰?」

誰かと思って振り向くとうさぎがしゃべってる!?

「私はエンリ=ヒョウガ。」

言ってから後悔する。なぜ自己紹介した。他には無かったのか話すこと。

「馬鹿正直に自己紹介してる人初めてみた。」

呆れられてる。うさぎに…

「アナタが名乗ってるから名前言うね。ワタシは朔。月兎族げっとぞく。」

名乗ってくれた。なんか嬉しい。月兎族ってまさか神獣!?

「神獣なの?」

「人間はそう言うけど。」

マジですか、神獣って会えたら運使い果たすっていうから死ぬのかな?

「死なないでしょ。」

突っ込まれた。地味に傷つくやつ。

「アナタの職業ジョブは?」

「神獣使いだけど。」

何その驚いてるの。そこまで驚くことなの?

「神獣使いって都市伝説だと思ってた。」

私からしたら神獣もなんだけど。

「神獣と契約してるの?」

急に何言い出すのか。神獣がいなかったのにしたことないわ!

「まさか契約してくれるの?」

「別にいいけど。」

「えっほんとにいいの?」

了承してくれると思わなかった。

「アナタから悪い気配はしないから。」

やったー!

契約をするため自分の指を切って血を出し契約紋を描く。

「我が名はエンリ=ヒョウガ。ここに契約を結び、縁を繋ぐ。そして今ここで真名しんなを交換し契約を成立とする。汝の名は?」

ここで真名を言うと契約が成立する。

「白夜」

成功したー!初めてだったけどよかった。“白夜”良い名前じゃん。

「どうやってここ出るの?」

「金か銀の宝箱があればボス部屋の一番奥のセーブポイントのはずなんだけど…」

「これ?」

えっ?金?ラスボスの部屋の宝箱?

「開けるよ。」

「刀?」

宝箱の中身を確認したとたん視界が変わり、出てきた場所は地上だった。

「ようやく出れたー。」

「久しぶりに空を見た気がする…」

いつからいたんだ?

「この刀どうしよう。」

「もらえばいいじゃん。開けたのエンリだし。」

けど錆びてるのどうしよう…お世話になっているアースさんに頼むか。道中でお互いの身の上話をしながら行く。

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