「デスゲーム」に迫る脅威

【資金不足の脅威】

 クラウドファンディングで、資金集めしようにも、支援金が集まらない。

 支援者が少なすぎて、目標金額を大幅に下回ってしまう。

 資金不足により、デスゲームの規模を縮小せざるを得なくなる。


【会場確保の脅威】

 デスゲームの条件の合う開催会場が、なかなか見つからない。

 良さそうな会場を見つけても、「デスゲームに使われるのは、ちょっと……」と、所有者から断られてしまう。

 条件が通ったかと思えば、他のイベントと予定が重なるバッティングしてしまい、「恐れ入りますが、その日は予定が入っておりますので、日をズラして頂けますか」と言われる。


【マシントラブルの脅威】

 マシントラブルで、デストラップが作動しない。

 点検作業の為、ゲームを中断し、参加者達は宿泊施設へ戻して待機させる。

 スタッフでは対応出来ず、専門の業者を呼ぶことになる。

 点検した結果、想定外の重大な初期不良が発覚し、新たに機材を発注することに。

 しかし、メーカーに問い合わせると、「特殊な機材なので、修理に一ヶ月は掛かります。代わりのものをご用意しようにも、在庫がありません。入荷は未定です」と、言われる。

 その場でデスゲームは中止となり、参加者達は無事に家へ帰される。


【バイトとパートの脅威】

 アルバイトとパートが、規定人数きていにんずうまで集まらない。

 バイトもパートも、やる気がなくて、すぐ手を抜く。

 シフトが入っているのに、無断で休む。

 試用期間中に、勝手に辞める。

 計画通りに準備が整わず、デスゲーム開催期日までに間に合わない。

 やむを得ず、デスゲーム開催日を延期、もしくは中止せざるを得なくなる。


【バイトテロの脅威】

 アルバイトのひとりが、デスゲームの内容を動画付きでSNSにさらしてしまう。

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 〇σ(゚∀゚ )オレダヨオレオレ

 今日から、デスゲームのバイトだぜイエーイッ!

 これは「〇〇島」で、参加者どもをぶっ殺すデストラップ作ってるところ!

 このトラップで何人死ぬか、めっちゃ楽しみ~っ!

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 このSNSが爆速で広まり、大炎上。

 デスゲーム準備中の〇〇島へ、大勢のマスコミ達が押し掛ける。

 マスコミ達は、デスゲーム主催者に怒涛どとうの質問攻めをする。

 テレビ番組制作関係者が、「大炎上中の今こそ、デスゲームをテーマにした特番を作れば売れる」と交渉してくる。

 主催者が許可を出さなくても、プロデューサーが勝手に企画、作成し始める。

 参加者は全員、プロデューサーが選んだ大人気アイドルや有名芸人。

 芸能人なので、殺すワケにはいかず、全てバラエティ仕様のアトラクションゲームへと変更される。

「デスゲーム」とは名ばかりの、芸能人達がワイワイガヤガヤするだけの、バラエティ特別番組が完成。

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主催者視点の「デスゲーム」 橋元 宏平 @Kouhei-K

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