「デスゲーム」の事前準備

【デスゲームプロジェクトの発足】

 ゲーム運営のスタッフで、どんなデスゲームを実施するかを綿密めんみつに話し合う。

 極限状態 きょくげんじょうたいき出しになる、人間の本性を引き出すゲームを考案する。

 デスゲーム参加者が適度にクリア出来る、ジャンルにとらわれないゲームを企画。

 難しすぎてもダメ、簡単すぎてもダメで、加減が難しい。

 参加者に何を与え、何をさせないかのルールを決める。

 使用する備品や設備などの、数や規模の検討。

 予算の範囲で、どれくらいのデスゲームが出来るかが、最大の課題。


【資金調達】

 デスゲームを実施するには、莫大ばくだいな金が掛かる。

 開催資金は、スポンサーやクラウドファンディングなどから集める。

 返礼品リターンは、限定オリジナルノベルティグッズ、デスゲーム視聴権、放送権、商業利用権など。


【会場の確保】

 デスゲームに最適な、汚れても壊れても大丈夫な会場を、確保しなければならない。

 ゲーム実施期間中は、誰も立ち入らない、完全貸し切りが出来る場所が望ましい。

 管理者のいない廃墟に無断で立ち入りすると、不法侵入で警察に逮捕される。

 無人島は、環境問題があるので利用は難しい。

 潤沢じゅんたく(たっぷりいっぱい)な資金があれば、デスゲーム専用の建物を建築する。

 宿泊施設から離れていると送迎そうげいが大変なので、近すぎず遠すぎない会場が良い。


【医療の確保】

 デスゲーム期間中は、ゲームで怪我をしたり、病気になったりした参加者を治療する、医療スタッフを常駐じょうちゅうさせる。

 医務室には、医者と看護師が交代制で、二四時間いつでも対応。

  

【食事提供スタッフの確保】

 食事は、人間にとって何よりも大事な生きる活力である。

 食事がマズいと、テンションもダダ下がり。

 参加者が少しでも「生き残りたい」と頑張れるように、健康的で美味しい食事を提供。

 参加者の好き嫌いやアレルギー食品なども、対応してくれる。


【宿泊施設の確保】

 デスゲームが数日に渡る場合は、参加者専用宿泊施設を用意。

 参加者が逃げ出さないように、完全個室で監禁する。

 個室には、冷暖房、シャワールーム、トイレ、アメニティ各種、ミニ冷蔵庫、テレビ、フリーWi-Fiが使えるタブレッドなどを完備。


【運営スタッフの確保】

 アルバイト・パート募集

 採用人数:五十名~百名

 フルタイム(二時~十時・十時~十八時・十八時~二時、交代制)

 パートタイム(四時間・六時間、交代制)

 フルタイムの休憩時間は六〇分

 パートタイムの休憩時間は三〇分

 時給制

 夜勤手当・賞与あり

 制服貸与あり

 適性判断てきせいはんだん試用期間しようきかんあり

 スタッフ用宿泊施設あり

 年齢不問

 学歴不問

 経験不問

 必要資格不問

 交通費全額負担

 雇用保険・労災保険加入

 <業務内容>

 施設内における業務全般

 施設内の清掃、消毒作業

 備品管理

 仕分けピッキング作業

 搬入・搬出作業

 事務全般

 接客業務

 その他雑務

 明るく楽しいアットホームな職場です。

 業務遂行上ぎょうむすいこうじょう、体力が必要なお仕事です。

 適性判断の試用期間を経て、個々の能力に適した業務をお任せします。

 マニュアルを使って、分かりやすく指導致します。

 その他、ご要望などがありましたら、相談に応じます。

 <選考方法>

 書類選考(写真貼付の履歴書、職歴書)

 面接(二回予定)

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