第15篇 人間になんか生まれなきゃよかった

服を着ながら、たまに思うこと


なぜ微分積分をしなくてはならないのか

なぜ跳び箱を飛ばなくてはならないのか

なぜ退屈な本を読まなくてはならないのか

なぜ鉛筆を握らなくてはならないのか

なぜ課題をしなくてはならないのか

なぜ好きでもないことをしなくてはならないのか

なぜ不必要な量のご飯を食べなくてはならないのか

なぜ必要な分のお金を奪われなくてはならないのか

なぜ愛してもいない人を助けなくてはならないのか

なぜ愛想笑いをしなくてはならないのか

なぜ泣くのを我慢しなくてはならないのか

なぜ学ばなくてはならないのか

なぜ働かなくてはいけないのか

なぜお金がなくてはならないのか

なぜ誰かを傷つけてはならないのか

なぜ命を奪ってはならないのか

なぜ本音を言ってはならないのか

なぜ規律に従わなくてはならないか

なぜ生命に関係ないことをしなくてはならないのか

なぜ生命に関係ないことで苦しまなくてはならないのか

なぜ死ななくてはならないのか

なぜ生きなくてはならないのか


死にたくないよ でも、もう生きたくないんだ


幸せな境遇に生まれて、本当にごめんなさい



人間になんか、生まれなきゃよかったなぁ

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