第16篇 永遠に

人間が空に憧れるのは、

鳥のように飛べないからだろうか


人間が海に憧れるのは、

泳ぎ続けられないからだろうか


人間が花を愛でるのは、

静かに笑っていられないからだろうか


人間が風を歓ぶのは、

気ままに生きていけないからだろうか


人間が月に憧れるのは、

あでやかに泣けないからだろうか


ならば


僕が君に憧れるのは、

僕は君にはなれないからだろうと思う


だから せめて


幸せでいて

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