第7篇 鉛の濡れ衣
ごめん
ごめんよ
僕が悪かったんだ
僕が間違えたんだ
ごめん
ごめんなさい
僕がめちゃくちゃにしたんだ
僕が壊したんだ
ごめん
僕が償うから
もう髪をひっぱらないで
ごめん
君を守りたいだけだったんだ
頬を引っ掻くのはもうやめて
ねえ、ひとつだけ。
君の人生って、そんなにめちゃくちゃだった?
僕よりも?
ごめん
ごめん
ごめん
もう守れないよ
このままじゃ、僕が死んじまう
ごめん、ごめんよ
僕はもう逃げたいんだ
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