第6篇 果ての片鱗

海岸沿いの町

暮れた日常 朗らかな夕焼け

松ぼっくりを拾いあげ、

大口を開けて放り込んだ君を見た


ナニソレ


可愛げのないネコに手を預ける

草までかぶりつく空に、私は一体どうしろと?

クラゲの足をむしる君を見た


タノシイ? イイヤ


落ちぶれた明るさ 消えた踊り

モウイナイ、モウイナイと笑ってステップを踏む

馬鹿だとなじったのは、ホントはボクのほうだったんだ

たどたどしい英語の歌詞みたい


ナァンニモワカンナイヨ!

タノシイネ!


ネコが私を見て笑った うそつけと殴る

そんなわけあるか! バカヤロウ!

死んでもいいなら海にでも入れよ!


ケケケ、ピャラララ クンクルルル


ピーピーパー!


夜が明けた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る