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ボクだって男の子だもん。性欲ぐらい思春期の頃から人並みにあったよ。でもね、実際に抱きたいと思うのは姉さんだけだけだった。


卑猥な本や動画を見てから想像するのはいつも姉さんの姿だった。ボクと姉さんがこんなシチュエーションで抱き合ったらどうなるんだろう・・・そうやって興奮する事で自分のフラストレーションを何とか誤魔化しておさめてきたよ。


でもこれをこのまま言葉にして口にしたら、この世界では誰一人救われない。だからもう一生女性を抱くなんてないんだろうなって諦めていたよ。


だって姉さん以上に愛せる人に、これから出会える気がしないもんね。


一糸纏わぬ姿になった姉さんの身体はそれはもう、芸術作品かのごとく綺麗だったよ。


お手入れの行き届いたすべすべ白い肌にボリュームのある胸の膨らみ、キュッと引き締まったウエストやスラリと伸びた細くて長い脚。


姉さんは運動するのが好きだったし運動神経もよかった。休みの日には山道を利用して自主トレーニングもしていたくらいだから、程よく筋肉もついていて腹筋にはうっすら線が入っていた。


「・・・・・。」


ボクはゆっくりと姉さんの身体を上から下まで大切に眺め、その姿を視界と脳に焼き付けた。


そして優しく姉さんの頭を撫で、そのまま生まれて初めてのキスを姉さんと堪能した。


そこには動かないし、喋らない姉さんがいたけどそんな事は全然気にならなかったよ。だって今まで幾度となく想像してきていたんだから。夢にまでみたシチュエーションが今ここにあるんだから。身体が生きてるとか、死んでるとかは別に関係ないんだよ。


それからボクはまた姉さんの身体を見回しゴクリと大きな音を出して唾を飲み込んだ後、姉さんの胸とその頂を狂ったように舐め回し、揉み続けた。


ああ、姉さんに抱きしめてもらう事はたまにあったけどその度に思うことがあった。


この服という布がどれだけ邪魔で無ければいいのにと・・・。あの時を思い出し、姉さんの胸に顔をうずめそのまま姉さんを抱きしめた。


肌からは姉さんがお風呂場でいつも使っていたフローラルなボディソープの香りが漂ってきて、それがボクを一層興奮させた。そうだ、ボクもいつも同じものを使用して気持ちを高め、お風呂場で到達してしまう事もあるくらいだった。


痛みを感じるくらい反り勃ったもう一つのボクはもう準備万端なようだ。


それに、身体が冷たくなり、硬くなる前に終わらせておかないとね。そう思い姉さんの脚を少し広げる。


ええっと・・・んー・・・ここかな?


ボクは姉さんに覆い被さり見よう見まねで姉さんと一つになろうとした。


・・・・・。


でもしばらく頑張ってみてもどうにもこうにも上手く入らなかった。


時間が経てば経つほど姉さんが遠くに行ってしまう気がしてボクはとてもイライラした。


何これ。男女のまぐわりってこんなに難しいもんなの?・・・早くしないと姉さんだって可哀想じゃないか。姉さんだって温もりがなくなる前にボクを感じたいだろうに。


そうして諦めずに何回も腰を当て続けているとふいに入口のようなものに自分の分身が入ったような感覚があった。


・・・あ、ここだ!


たぶんこれが人間の、オスの、男の本能ってやつだったと思う。


逃がす訳にはいかないのでボクは姉さんを強く押さえゴリゴリとその道を進んでいった。

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