間.世界観

 ※順次加筆予定です。



 ・朽ちゆく大海

 遥か古の時代、全ての生命が混沌の中に渦巻いていた頃より存在する海。

 デザリオン周辺の海域には、そこまで穢れが流れ込んでいないため良好な水質を保っているが、全体的には赤土のような錆色の海水が目立つ。その原因は、遥か西の黄金大地メルガイアを発端とする、広範囲にわたって降り注ぐ朽ち雨である。

 魚獣と海藻が豊富に生息するが、誰も見たことのない海溝付近には、伝承によるとケダモノの他に強大な神獣が棲むという。



 ①霧のデザリオン

 四大超大陸の一つで、最も歴史は浅い。そのため人口は少なく、逆に自然に恵まれている。

 元は伝説上の至高神、ニヒルの女神によって廃興の絶対的な理の下統治されていた。しかしある時より突如、興を戴くコーストが強大化。反対に廃を司るガーディアンたちが追いやられ、現在はケダモノや穢れが跋扈するに任せている。

 しかしその原因の一端は、ニヒルの女神自身にあるようだ。



 ・ダスト荒原地帯

 北西に位置する、辺境の荒野。都より祓われた埃にまみれた地。大炎使ナヴィンが住まう森が存在し、異世界よりガーディアンの補充が行われた。



 ・カネル氷河半島

 ダスト荒原地帯の北東にある半島。南部以外は凍土化しており、ホワイトグリズリーとウェアウルフ以外は、少数の狩猟民族が住まうのみとなっている。復讐者狩り、帝国の戦士クリードの出身地。



 ・ブレイズカリア

 断崖海峡を挟み、溶解山脈を超えた先にある地。コーストはここを水の都を守る要害として位置づけており、砦や陣地が数多く建設されている。そのため、深緑のクーロンに至るまでは困難を伴う。ダスト荒原地帯には、コーストによる偽の地図が流通しているようだ。



 ・中原ウォーカリア

 ブレイズカリア東部、深緑のクーロンにある大城塞を通ることによってのみ辿り着ける広大な都市群。

 華やかそのものの悠久なる都ワイトブレッドでは、暗部に異様な人体売買と禁薬が横行しているという。

 キメラの薬師、ドーブーブも暗部の被験体の一人。



 ・シーリアンの闇

 ウォーカリアより東部にやや離れた所に広がっている。全土がカラスのような闇に覆われ、その実態は全く掴めていない。

 深部には、シーリアン君主なる存在が治める国家があるとされる。

 傍系の末姫、セティの出身地。



 ・オブリヴィオンフォーラム

 霧のデザリオンにおける英雄、大志だと認められた者のみ入ることを許される絶対的中立空間。その為、あらゆる戦闘行為と脅威は排除される。約定を破ったコーストと復讐者は立ち入りを許されていない。

 場長であるトライオンをはじめ、それぞれの目的を抱える曲者達が揃う。



 ・デザリオン帝国

 名目上、大陸を統治している国家。直属の戦士団、冒険者ギルドはコーストの手により壊滅状態にあり、現在は復讐者に牛耳られている。

 現在は第三十三代、ガブリエル三世の一四年目。

 しかし、その実態は……



 ・カマドーマ

 復讐者が集う闇の結社。惨劇の夜、その動きを見たガーディアンの一人が、侮蔑を込めて元いた世界で最も忌むべき昆虫の名をつけた。


 ・イド監獄

 悠久なる都、ワイトブレッドの地下に広がる罪人の収監地。大陸で最も穢れの蔓延する場所である。生死問わず、あらゆる生命が地下の蟲獣と融合し、さらなる穢れを産み続けている。

 最下層近くには、イド=アレフと呼ばれる大聖堂が存在する。


 ・深緑のクーロン

 ブレイズカリア東部にある、緑豊かな中立地。太古より呪術の総本山として知られ、異大陸に通ずる飛行舟、様々な場所へと高速転移を可能とする大城塞が存在する。

 霧のデザリオンのほぼ中央に存在し、数少ない人里が確認されている。


 ・溶解山脈

 ダスト荒原地帯からブレイズカリアにかけて広がる、マグマが沸き立つ自然呪素の豊富な活火山群。その特性から陽炎が豊富でコーストが近付かない為、古来よりガーディアン修練の地として重宝されてきた。

 常在火砕流という天険に加え、平地にも強力なケダモノが数多く住まう。高地には大いなる炎の神獣が居を構えるが、大炎使ナヴィンとの間には確執がある。


 ・奴隷極地

 デザリオンの南北端にある絶対零度の地。理に背きし奴隷たちが永遠の苦行を続けているが、オブリヴィオンフォーラムにある史書が何者かの仕業により紛失し、詳細は不明である。

 一説には大海の使徒が深い関りを持ち、デザリオンを覆う霧の発生地ともされる。

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