第11話 拠点管理用のロボット生成とのプログラミング

さて、拠点管理用のロボットを作るとするか。警備用のロボットはセンサーやカメラを作ることができずに失敗したが管理用のロボットならできるだろう。

というわけで作成を開始して4日後


高さ90cm直径50cmの円柱で、周囲に大量の突起物がついたものが彼の後ろに着いて移動していた。最初はロボット清掃機を作る予定で居たのだが、清掃能力があまり高くなく同じ場所しか掃除しないためある程度したら人力で移動させねばならず、自分で掃除した方が早いという少し悲しくなるようなものになってしまった。そこで、彼は電波の受信機を取り付け、遠隔操作によって走行が可能な机(台車)として活用ようとしていた。

しかし、この建物に人はこの者しかおらず、重い荷物を運ぶ時は巡回しているゴ-レムに任せれば問題なく運んでもらえ、文字を書くための台もゴ-レムに頼めばすぐに持って来てくれるため、この者の後ろをただ着いてくる円柱であり、何の役にも立っていない。だが、この者はこの円柱型のロボットをとても気に入ったようで常に後ろを着いて来させていた。何か良い活用法が思い浮かぶことを願いながら。

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