第11話

来沙は孤独だった


神の最大の誤算は私を殺したと

思っているところだ


私を完璧に殺したと思われてるが

私は死んでいない…


そして、魔界に入って

出てくることを想定されてない


だから、来沙は神に監視されていない


そして、来沙の最大の利点は

死神の鎌を現世に持ち帰ってること


死神の鎌は魔界への扉の生成

人や魔界人の命を奪い取れる


「はぁ…ひとまず…

殺して、金を奪い取って

生計を立てていくか…」


そして、来沙は見たことのある

気配を感じた、この気配は…


「お前、悪魔か!?」


来沙は叫んだ

そして、その人は驚いた


「お前、来沙!?」


悪魔君は戦闘態勢に入ろうとしていた


だが、今は人間、

何も出来る気配は無い


「お前…もしかして

輪廻転生か…顔も別人だが…

感覚ではお前が悪魔って言ってる」


「そうかよ…

なら、どうする

ここで殺すか?」


「いや……手助けして欲しい…」


来沙は手を合わせ

お願いした…


「ぁあ…いいが…

悪魔の頃の力は残ってないぞ…

それでも意味はあるのか?」


来沙は頷いた…


そして、魔界の扉を開いた

二人は魔界に入った…


北には大きい穴が空いていた

東には悪魔君の家があった


「…………お前…まさか…」


「そうだ、家を貸してもらう…

こちらも、死んでいて存在が無くなっている

だから、頼むよ」


「何でだ?何で俺にそんな頼る?」


「そんなん、決まってるだろ

私が人間として国籍がないからだ」


「はぁ?別にその辺で暮らせば

良いだけの話だ、お前の

心の中を見たときに自分の思い通りの

世界を作るんだろ?

自分一人でやれよ」


来沙は考えた


(まずい…このままじゃ…

何か…こいつを動かす動機さえあれば

はっ…待てよ…)


「さっきから、何でそんなに

拒否するの?わかった!

女の子と一緒に住むのが

恥ずかしいんでしょ!」


来沙は心の中、羞恥心で

いっぱいだった、来沙は

自分が何をやってるか分からなくなっていた


来沙は今、冷酷な自分を一瞬捨てた


「///わーったよ!

んなわけねーよ!泊めてやるよ!」


「ありがと」


「温度差すげえな…」


こうして、来沙は泊めてもらえた

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