第5話

死神ちゃんは泣きながら落ち込んだ


「一旦、現世に戻るか…」


「そう…ですね…」


二人は現世に戻った…


「死神ちゃん…今、私の

存在はどうなってる?」


「死んでますのでゴーストです

ゴーストなので、物には触れられず

人にも触れませんよ」


「ほぅ…」


来沙は考えた…

死神については、前に読んだ

本に情報がある、それは


『鎌で人の命を奪う

ことが出来る、』


来沙は考えた…確か

奪った命は魔王に渡せる

死神達もゴーストなら魔王もゴースト

なら、もしかして、


「死神ちゃん、そこに刑務所がある

牢屋の中に居る人の命を取って寿命を

私に差し出してくれないか?」


「出来ますよ…ただ、命を

無差別に取るのは悪い事じゃないですか?」


来沙は怒鳴った…


「それぐらい良いだろ!

どうせ終身刑の命!いつか、死ぬ命ぐらい!」


「まぁ…そうですよね、

鎌を使いますね」


死神ちゃんは病んでるような顔で

そう答えた、


「あ、そうだ…もう一本目の鎌を

貸してもらうよ」


死神ちゃんは鎌を

終身刑の犯罪者に向けて、振りかざした…

すると、犯罪者は倒れて…

鎌が光った…そして、鎌を持って

死神ちゃんは来沙を刺した


『寿命提供一日』


そして、周りが光り始めた…

来沙は目を覚ました



目を覚ますと、そこには医者の姿が見えた


「来沙さんの脈が戻りました!」


そして、母が泣きながら言った


「どうして死のうとしたんだい?…

悩み事があったら聞くわよ…?」


来沙は周りを見渡し分析した…

どうやら、私は飛び降りて死んでないという

世界線になっているみたいだ…


やはり、生きるのは辛い

そして、来沙はポケットに

しまってあった鎌を取り出した


鎌の大きさは時分で決められる

今の釜の大きさはりんご程度

バレないように小さくしていた


「母さん、行きたいところがあるから

行ってきて良い?」


「良いけど……気をつけるのよ?」


「わかった!行ってくる!」


来沙は明るい声で言った

そして、走り出した

目指してるのは近くの公園

来沙は走りながら考えた


これからのこと、目的の達成

そうしている間に、公園に着いた

そして、子供達が遊んでいる所に立ち寄った


(魔王や野獣を倒すためには

人間の命を使った武器じゃないと

歯が立たないと歴史の本に書いてあった

新鮮な子供達の命をもらうか)


来沙は鎌を振りかざした

そうすると、子供達は悲鳴を

上げることも無く

倒れた…バタバタと…


保護者のいない所でやったことだった

もちろん、来沙はそこまで計算した

来沙は全てが救えない悪人になっていた

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