9417号ファイル ミミズ型の変異生物
カナダの寒冷地帯で発生してた異常高温の原因が、この巨大なミミズ型の生物。
捕獲時の記録によると、高温の蒸気を全身から吹き出し、激しく暴れ回っていたようだ。
この凶暴な性格から危険度はレベル8とされていたが、どうやらその凶暴性は飢餓状態のときだけだと思われる。
口は鋭い歯が円状に何列も並んでいて、それを左右に回転させることで粉々に切り刻むことができるみたいだ。
食性は主に土や木を食べているようだが、強靭な胃袋と岩や金属すらも容易に粉々にしてしまう頑丈な歯を持っていることから、なんでも食べる事のできる雑食性だと考えられる。
全身はゴツゴツとした岩のような皮膚に覆われており、生半可な攻撃では倒すのは難しいだろう。
さらに間中最中の影の鎖を容易に引きちぎったとの報告もあることから、相当なパワーを持っている。
また激しく動き回るときに体内から高温の蒸気を噴き出す性質もあるようだ。
後の調査で判明したのは、動き回った際に体内で圧縮された水分と、急上昇したこの生物の体温によって蒸気が発生しているのかもしれない。
現在はアメリカの研究所跡周辺で身を潜めていて、餌も潤沢にあるからなのか大人しくしているようだ。
再度暴れ始めたとしたら、間中最中、セブン、悪魔の三人に任せるべきだろう。
だが、捕獲時の報告書によると鎖で拘束した時はまだ暴れていて、大人しくさせたのが同行していた紅葉茜だと間中最中を含めた複数の職員が書いている。
ある時を境に彼女の能力が成長しているようだが……さらに成長したのだろうか?
何か分かり次第、彼女のファイルに記載する。
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