第6話オジサンとレナ(最終回)

レナは道中、ずっと車窓を眺めていた。

小湊は、飛騨の合掌作りの家の集落のパーキングに車を停めると、4人で飛騨高山ラーメンを食べた。

そして、ワイワイ食べて3人の高校生が家族へのお土産を選んでいる内に、小湊は喫煙し、飛騨牛の握りを買った。

その日は夕方の6時には地元へ戻り、解散した。

その時、レナが小湊に言った。

「小湊さん、今日はありがとうございました。わたしからのプレゼントです」

小湊は動揺した。

「な、何?プレゼントって」

レナは紙袋を小湊に渡した。

「レナちゃん、開けていい?」

「どうぞ」

小湊は紙袋を開いた。


「……バブ?」

「はい」

「効能は肩こり、腰痛……あ、ありがとう」

「良かった!喜んでもらえて。あと、もう一つお願いが……」

「な、なんだい?」

「彼女にして下さい。来年、高校を卒業したら専門学校で保育士の資格取ります。わたしは、小湊さんの奥さんになりたいんです」

「き、気持ちは分からんでもないけど、年の差が25歳だよ!EDだし。歯槽膿漏だし!小便器にウンコしちゃう、ダメな大人だよ!」

「そんな、小湊さんの全てが好きなんです」

「……高校卒業したら、先ずは同棲しよう。そうしたら、僕が嫌いになるから」

「なりません」


この日から3年後。

小湊とレナは結婚した。

不妊治療のお陰で、2男1女に恵まれた。

5人は幸せな生活を送りましたとさ。


終わり

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(オジサン+デブ)×女子高生=恋? 羽弦トリス @September-0919

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