第24話
私は彼のツイートを読みながら、私が以前にそういう話をしたことがあったような記憶を手繰り寄せていた。この頃はずっとこうだ。彼は一日中、私のことを考えているのだろうか?
翌日、警察から電話がかかってくる。
元夫が娘と一緒に行方不明だと。そんなことは分かっている。私の方も連絡をしようとして全然通じないのだ。
勤務先の役所からは公金横領の疑いも持たれていると聞いてぎょっとした。怪し気な組織にでも利用されているのだろうかという懸念は正しかった!
その日の夕方、私は警察に行って自分が体験したことを話す。
中央署の刑事課というところへ入ったのははじめてだった。そこで待っていてくださいと言われたところで立って待っていると、犯罪者を連行していく警察官二人が前を通り過ぎていった。腕を後ろに掴まれた犯罪者とおぼしき男性は、なんだか弱弱し気にも見えた。警官二人はあくまで厳しい表情で、彼を別室に連行していった。
取調室みたいな部屋で、若い刑事相手に自分が知っていることを話した。あくまで元夫だ。
警察から出て、帰宅すると疲労困憊した。
元夫が行きそうな場所、頼りそうな実家など全部警察にしゃべった。警察も何かわかったら連絡すると言った。
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