第7話
また通院日がやってきた。この頃一週間が経過するのが早い。あっという間に金曜日、そして土日、それから翌週。
月曜日の朝に病院へ行って薬をもらうことが多かった。予約なしで行っていたので待たされることもあった。なぜ月曜朝かというと、海外の会社からの案件の問い合わせが比較的少ないからで、予約を入れないのは、たまに日曜夜に「特急」で仕事の依頼がきて、月曜日の朝までかかることがあったから。もしも月曜午前に予約を入れていて、その直前の日曜日に仕事を依頼した場合、月曜朝の納品が難しくなる。
県立病院側は、なるべく予約してきてくださいということだったが、看護師にそう言われても入れられない予約もある。
なんだか最近、ストレスが溜まっていたためか、魔が差したとしか言いようがないのだが、私はある悪戯を思いついた。それを実行したのは、後になって考えるとなぜか良く分からない。
名前を呼ばれて診察室へ入った。精神科医は最初PCの画面を見ていたが、私は片手にスマホを持っていた。彼がこちらを向いたとき、私はスマホを見せた「これ、先生ですよね」。おふざけのつもりだったが、彼はTwitterのプロフィール、自分の匿名アカウントを突きつけられた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます