第8話 植物も生きている
「あぁ・・・俺の育てた花が・・・」
ガイは燃え盛る花畑を目の前に、膝から崩れ落ちる。
ぎゃああ!とモンスター化した花の叫び声が聞こえる。
燃える花畑をしばらく見つめて数分。
ガイの目の前には黒く焦げた花達が悲しく散らばっていた。
「うぅ・・・うわぁぁぁ〜!」
大声で子供みたいに泣き始めるガイ。
少し前の、カレンから栄養剤を貰って喜んでいる姿からこうなるとは全く想像できない。
「ガイさん、かわいそうっ!」
ガイの横にしゃがみ込みながら一緒に泣いているカレン。
「いや、お前が栄養剤を間違えたからこうなったんだけど!?」
「わかります、わかります!」
「何が!?」
意味不明な返答でごまかそうとするカレン。
「では私はこの辺で!役目は果たしましたから!」
「どういう役目だよ!」
途端にカレンが魔法を唱え、ワープホールのようなものが出現する。
「逃すかっ!」
ガイがカレンを止めようとするがその前にシュッ!と中に入られ、姿を消す。
「だー!くそっ!」
ガイの悲痛な叫びが黒く焼き尽くされた花畑に響いていた。
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