第23話 計画
あれから五日後
「今から罪人の処刑を始める‼」
という訳で罪人(吾輩)の処刑が始まった。何故こんな事になっているかと言うと吾輩が頼んだからである。女王には女王の強さをこの大陸中に見せつける事ができ、吾輩は死ぬことが出来るかもしれない。と言うwinwinの関係となった。
さて、吾輩の現在は手足を壁に固定され麻袋を被せられている。さらに、
「た、助けてくれー‼」
と大陸放送を見越して軽い演技完璧であろう。
「『電光砲』準備‼」
さぁ、始まるぞ。吾輩の胸は高まっている。だが、どうなのだろう?耐えた時よりも威力を上げて撃ってくれるらしいがあまり期待しない方がいいのだろうか?とここで
「ア…‼」
と遠くから声が聞こえてくる。これは
「アリア…‼」
メイの声だな。しかし、他の声を聞く限り兵士たちが一生懸命止めているのだろう。
そして、メイの声が遠くなりその時が来る。
「発射‼」
と兵士の一言。吾輩は麻袋から見えた光。それは吾輩を貫いた。吾輩は意識が飛ばされる。おぉ、これが死か。と天にも昇
「アリアンテ君‼」
とメイの声が聞こえ吾輩は現世に強制で戻される。意識が戻ると
「おぉ。メイか。吾輩はどうなっていた?」
と泣いているメイに状況を聞いてみた。
「…手と足の先端…だけになったと…思ったら一瞬でもとに戻った」
「…そうか」
やはり駄目だったか。
「…ていうかさアリアンテ君僕に何か言う事は無いのかな?」
「?」
何かあっただろうか。考えているとメイが吾輩の胸を軽く何発も殴った。
「僕はさ君が隠れてろって言って帰ってこなかった五日前から君を探してたんだよ‼」
あぁ、確かにそうだったな。メイの殴る手は止まらない。
「それなのに君はこんな事に巻き込まれて、君の加護が不死身に近いからって…死んじゃうかもしれなかったんだよ?」
「それは…心配かけたな」
「…次は本当にやめてよね」
と吾輩の胸に顔をうずめたメイであったが
「成功だぞ」
とゆっくり近づいてくる女王。それに、
「女王…‼」
と睨むメイ。
「待てメイ。あいつは敵じゃないぞ」
と吾輩が止める
「そんなことって言ったって…」
とメイが言いかけたとき
「そうですよ、生徒会長。だって、本当の敵になるのは私たちですから」
と女王の後ろから声がする。
「誰じゃ‼」
と女王が後ろを見たとき女王の体には既に鉄の槍が貫いていた。
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