第7話 忘れ去られる文献②

とある昔、川のふもとに小さな家があった。その家では父親はおらず母親一人で二人の子を育てていた。

二人の子のうち一人は背が小さいが姉もう一人は姉よりも身長が大きい弟がいた。

一つ言うと弟が大きいのではなく姉が小さいのだ。その原因は彼女の加護にあった。

姉の加護それは『不老不死』姉はこの加護が発現した5歳の頃から知識以外の成長が止まっている。

姉は背が小さい事は恥ていたが、弟は頭の良い姉を尊敬し本当に良い姉弟関係だった。

とある日この家族のもとに一人の研究者が来た。その研究者が言うには加護の研究がしたいのだと。詳しい話は母親にされた。母親はその話を聞くなり激怒し研究者を追い払った。

翌日になりまたあの研究者が来た。母親が怒鳴ろうとドアを開けた。その瞬間、母親は吹き飛んだ。即死だった。腹に穴が空き背中側の壁が見えていた。

姉は絶叫した。そして、動かない母親に急いで近づきずっと声をかけていた。

研究者は言った。王の命令を無視した反逆者だと。そう言った後に姉を連れて行けと言った。

その言葉を聞いた。後ろにいた男たち二人が母親にしがみついている姉を引き剥がし抱えた。そして、喉が壊れそうなほど叫んでいた姉を鬱陶しく感じた研究者は姉に布を当てた。すると、姉は静かになった。

研究者は立ち去ろうとした。

でも、その選択が間違っていた。家から一歩足を踏み出した瞬間に研究者の足が切れて無くなった。そして、バランスを崩し転び頭が家の外に出た瞬間頭が無くなった。

男二人が慌てた。何が起こったのか全くわかっていなかった。状況確認をしていると近くから凄まじい音が聞こえた。バキバキバキッ!と音のなるところに立っているのは姉の弟だった。弟は小さなナイフを持っていた。

男の一人が弟に母親を吹き飛ばした武器を向けた。

そして、弟の上半身が吹き飛んだ。しかし、すぐに再生した。弟の加護それは『超回復』だった。弟は何度も体を吹き飛ばされながら男たちを殺害した。弟は姉を守り続けた。ちなみに弟はこの時の事をほとんど覚えていない。弟は大体一週間、家に来た男たち約五十人を殺害した。弟は1週間過ぎたところで気絶した。


次に弟が目が覚めたのは謎のケースの中だった。

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