第6話 話し合い
「人間に決まっている。面白い事を言うんだなメイ先ぱ、、、」
吾輩がそこまで言葉を出した時
「ほら、痛がらない」
後ろから剣で腹を刺された。この剣は『剣聖』のケリーが持っていた。吾輩は剣を抜きメイ先輩から距離をとった。
「どんなに早く傷を治せるからって痛くないわけが無い。でも、君はさっきのケリー君が君の腕を裂いた時も僕がお腹を刺した時も何も感じていない。違うかい?」
「確かそうだな。吾輩は何も感じてない。けどな、メイ先輩」
吾輩はニヤリと笑い
「吾輩のような『超回復』持ちにその程度の事で人間かどうか疑問をたて、さらに痛みを感じてない事を確信し剣を突き立てるのは生徒会長としてどうなんだい?」
「、、、そうだね。確かに耐久系の加護は痛覚が鈍くなると言う話を聞いた事があるし人間じゃないは言い過ぎた。あと、急にお腹を刺したことも謝ろう。すまない。学園長室はこの突き当たりだあとは1人で行ってくれ。じゃあ」
と来た道の反対方向へと向かった。そして、メイ先輩が見えなくなったところで吾輩は学園長室へと向かった。
「学園長お呼びですか」
と学園長室に入るや否やふざけてみる。
「、、、本当にやめてください」
ガチ謝罪された。
「少しふざけただけだろ?」
「そうですね」
レイジはため息をつきつつ本題に入った。
「まずは1日目お疲れ様でした。どうですか、この学園は?」
「とても良い。面白いやつにも出会ったしな。昔とは大違いで平和だ」
「それは良かったです」
レイジは安心したようだった。
「そう言えば、一つ聞きたかったのだが」
「はいなんでしょう」
「ケリー、、、『剣聖』についてだ」
「、、、あぁ。なるほど」
レイジは察したように続けた。
「はい。貴方様の想像通り元の『剣聖』の持ち主レイバルド様は100年以上前に亡くなりました」
「そうか」
『剣聖』レイバルドは全盛期に吾輩が瞑想しているところ首を切り瞑想を邪魔した者だった。最初は頭のおかしい奴だと思っていた。いや、初対面の人間の首を切るだけで十分おかしいのだが。だけど根はいい奴だった。吾輩の事を洞窟に住み着いている化け物だと言った村人の依頼を受けていただけだった。まぁ、別に特に深い思い出があるかと言われれば微妙である。と、ここで吾輩思い出した。
「そう言えば『剣聖』や神に愛されし者の位は上がっているのか?」
「そうですね、、、上がっていると言えば上がっています。ここ最近は加護が少し弱くなって生まれてくる人たちが多いのです」
「なるほどな」
昔、最強として君臨していた加護たちもいないのか。正直少し残念だ。
「ですが、変異的な加護も生まれてきてるのです」
と残念そうにしていた事が伝わったのかレイジが追加を入れてきた。
「今回の封印の加護がいい例です」
「そうか」
そうだよな。きっと強い奴もいるよな。
そして、ある程度レイジと話し終え次の話し合いは1週間後になった。
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