第2話 試験
「では、今から能力試験を始めます」
と大声で言う。
「吾輩一人なのだからそこまで声を大きくせんでもいいだろ?」
「すいません。ちょっと試験の時の癖が抜けてなくて」
まず始めはどんな加護を持っているかを調べる水晶が出てきた。
「こちらに手を当てていただけますか?」
「うむ」
水晶に手を当てると文字が浮かび上がってきた。忌々しい二つの加護『不老不死』『超回復』これのせいで吾輩は、、、
「やはり、本当なのですね」
「あぁ」
吾輩は水晶から手を離し
「次の試験を頼む」
次にいった。
「えぇ。耐久型なので、、、。どこまで耐えられるかなんですが。正直無制限なのでこの試験は無くさせていただきます」
「わかった」
まぁ、やってみろと言われたら腕の一本ぐらい飛ばしたがな。
「では、最後に体力測定だけしときましょう」
その後、足の速さ 体力 などを測定した。
「はい、大丈夫です。入学しても全く問題ないですね。では、明日までに全て準備させていただきます」
「あぁ、頼んだ。金はとりあえずこれぐらいでいいか?」
と袋に入っていたお金の半分くらいを出した。
「そうですね。これのもう半分ぐらいで大丈夫です」
とレイジは吾輩の袋にお金を戻した。そして、
「入学は明後日です。お待ちしてます」
吾輩は学園を出た。
学園に通うか、、、。人が大量に集いそこで魔族に対しての戦い方を学ぶ。世界はもう既に平和になったと勝手に思っていたが人とは争いが好きなのだろうか?ほら、言ったそばから、、、。
「お嬢さん、何処へ行くんだい?」
「あなたには関わりのないこと」
少女と男の間に何やら揉め事が起こっているようだ。
「おいおい、つれないな」
と男が少女の肩に手を置いた。
「触らないで‼︎」
と手を払う。
男はこの行為に腹をたてた。
「こっちが優しくしてやったら、、、このクソガキが‼︎」
少女の顔に殴りを、、、。おっと、解説している場合ではなかった。吾輩は男に近づき拳をとりあえず止めた。
「何だお前は」
男は睨みをいれてくる。
「吾輩の名か?まずは、自分から、、、」
名乗るのがと言おうとした時
「違えよ‼︎ボケが‼︎」
と抑えている手とは逆の手で殴りかかってきた。
「喧嘩か、懐かしい」
本当にあの頃以来だ。でも、あの頃よりもぬるい。本当につまらない。
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