序章 5話 下り

「慣らしは終わったのか?」

そう、今日の夜 謙信たちは峠を走るため

謙信は自分の愛車を慣らしに行っていたのだ。

「ああ、準備バッチリだ!」

謙信はやる気満々で言った。

「俺、車が好きになったかもしれない」

颯太がそう言うと謙信は少し驚いた表情をした

「突然どうしたんだ、車 興味ないんじゃなかったのか?」


「まあ、お前らを見てるとなんか楽しそうでな、少し買うことを検討してる」

そう話していると峠まで着いた。

「今日は練習だからなとことん走ってやるぜ!」

謙信がそう言う。

レースでは無いためスタートダッシュは

加速はしない。できるだけ安全に走り始めた。

「定峰峠は狭いからなぁ、気をつけろよ」

と、颯太が言った。

「わかってるって、慣らしみたいなもんだから」

ストレートになり、アクセルを強く踏む。

前回来たよりも少しだけ加速している事に

気がついた颯太は

「謙信、なんか改造した?」

前回改造したのとは別の何かを感じた颯太は

そう質問した。

「あーうん 電気系統を少しいじって貰っただけさ」

そう言い、スピードをだし 下っていく。

「ちょっとだしすぎじゃねぇか?」

颯太がそう言うと謙信は

「いいだろ?別に」

と、言った

コーナーを曲がる時タイヤがグリップ

していることがよくわかった。

謙信には才能があるのだろうか、コーナーの

突っ込みはそこまで悪いものではなかった

無知だった謙信が勉強するなんて考えられなかった颯太は少し疑問に思っていた。

ギャギャ!

タイヤが少しだけ滑ると謙信は焦った表情を

する。

まだ慣れていないようだった。

夜の峠に響くエンジン音は朝まで続いた。

「流石に帰るかw」

そう謙信が言うと颯太は寝ていた

謙信は走ることに没頭しすぎて、

もう朝になっていた。

「次来る時はお前が車を買ってからだな」

そう謙信は小声で言った。

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すり減るのはタイヤだけにしてくれ ニョッキッキ神威 @hibjza1728

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