二章 秘密学校御用達
一節 監視の目光るオールドシルフ武器商会
八月十日。
支給されないのは、まず、
それから、学校への
ディーノお
「
「救急箱?学校にも、
「それはそうですよ。温室学校も
「
マリーシルバーが
「
それでも、焦らないわたしたちに、マリーシルバーは
セッラピッコラ
メンブロ家の
シルフィット通りは、たくさんの人でにぎわっている。
マテリア機密学院の
新入生。
学生の
お店の
ただ、お店の
「裏切り者の血を
「よろしいのですか?
開店
剣など
「何を言ってるんです?
剣を買って、剣の
蒸気騎士見習いが
「そちらのお客様もですね?」
「はい」とわたしが
「モニカ・キュウよ」
「フレスカ・メンブロです」
「クレメンス・コールドベイです」
「
わたくしが先に剣を
わたくしはそちらの剣にします。
わたくしの
モニカはペラペラと
「オールドと
では、モニカ様、まずは
これは、十一歳男子。それは十二歳男子」
店主は二本の剣をモニカに
モニカはどちらも
剣の
ブンブンブンブン。
何度も軽々振ってみせてくれる。
「十三歳用でも
それにしても、男子は一年ごとに剣を買い
「
「……ッ」
軽い剣を振り過ぎた
「『
では、女子用をどうぞ。
十一歳女子と十三歳女子。剣は
オールドさんはモニカにやっと女子用を握らせる。
「剣の
「でも、女子用だって二年で新調じゃ?」
「
オールドさんはわたしたち十一歳の女の子にとっては「重いだけの剣」を
「学校用は十一歳女子用にします。
でも、
「
モニカの自主練用
「わたくしの血と位をご
モニカははっきりとそう言った。
こんなことくらいで、いちいち
「……
しかし、
貴方の
クレメンスが「
「
「どこですの?」
モニカもクレメンスもキョロキョロし
「店先正面のシルフィット通りを一人で
憲兵は二人一組。憲兵の二人は
「
オールドさん。
モニカは
「
オールドさんはわたしたちの分の剣もテキパキと選んでくれる。
わたしたちは外から監視されながらも、剣選びに集中することが出来た。
オールドさんとも
クレメンスはモニカのグリップよりもほんの百グラムだけグリップが軽い剣。
わたしは一度の
つまり、モニカの剣は九百グラム。
わたしの剣は二百グラム。
見た目だと
わたしたち三人が剣を買い
正統警察はいつの
カタンッ。
わたしは
「お嬢様、木剣重かったですか?」
クレメンスを含めて皆が剣を
ちょうど
わたしも拾うふりをする。その
「正面の二人、側面の一人。
憲兵はマロンドールにおける
クワイエテュード
「でも、正統警察は貴族を守ってくれるんじゃ?」
「
あら。メンブロって……もしかして、
「砂糖泥棒は
「
貴方は
「
「
モニカのクレメンスに対する言葉の投げかけは
「わたくしなら、マロンドールなんて
「それじゃあ、何故、マテリア機密学院へ?」
クレメンスは
「蒸気騎士に、
蒸気騎士になるには
「『裏切り者の血を燃やせ』」
「何故、それをお客様が!」
オールドさんは
「小道に面した
わたしはゆっくり立ち上がる。
「武器商会は
彼等だって、蒸気騎士になりたい
ですが、それは世界の
「お客様方。
どうか、蒸気剣に人の血を
「出来れば、来年も新調したいわ。
すぐに背も
「モニカ様、
オールドさんはお
それは、きちんとした蒸気騎士のような
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