四節 最悪の善意と最善の悪意
七月十七日。
コッコッコッ。
あまり、わたしとは
「
このお
「お
「はい、お
ドアがマリーシルバーによって、
「新しくフレスカお嬢様
マリーシルバーに
「あら。ルーナ
「はい。またお
ジジジジーガンガンガンゴゴゴゴゴゴゴゴオオ。
わたしたちの
「
「ええ。わたしの専属
「
「
マリーシルバー、ありがとう」
「はい、お嬢様。
では、わたくしは
大柄なマリーシルバーが出ていくと、やっとクレメンスはお辞儀をやめる。
「さあ、マテリアに入る
蒸気財閥才女は
わたし、お
「でも、
お嬢様に
「それは
貴方の
マテリアには、わたしの
わたしの手紙は、そろそろ
四年前のディーノお
「どういうことでしょうか?」
「ディーノお兄様は
「貴族の
「
蒸気騎士を
クレメンスを連れて、わたしも玄関へ
「お
「それは出来ません。
「こんばんは、蒸気財閥才女フレスカ・メンブロ様!
貴方
「どうもありがとう」とわたしは両手で手紙を
□■□
蒸気財閥才女フレスカ・メンブロ様
ご
□■□
この
蒸気財閥が蒸気
それらの都市とは
しかし、
「蒸気財閥の子でもこの
クレメンスは「フィオーレ女学校」ならば、
フィオーレもマテリアも、この子はどちらにも行きたくないという顔だ。
それにしても、こんなことを言い出すとは思わなかった。
「ポリー・クルーを
わたしには
ただ「わたしには出来ません」と言うのではなく、
「砂糖泥棒の
まさか、貴方。
血と位と砂糖泥棒が
ねえ、クレメンス。
わたしの
貴方がわたしの父から
「いいえ」
クレメンスはわたしに
「貴方はあの子に会ったことが無いでしょう。
わたしが療養寄宿
わたしの部屋で
いずれは
貴方も、わたしの
クレメンスにだって、
「いいえ!
どうか、
許しを
「あの子の婚約者は四年前から廃嫡され、
ピオ、砂糖泥棒から婚約
わたしはディーノお兄様のそばでボサッとしている空っぽのピオの名を呼ぶ。
「いいえ、
「ピオ、貴方が砂糖泥棒をそそのかしたのでしょう?」
「はい、フレスカお
四年前、
ピオだって今すぐ
「ディーノお兄様には
ご
わたしは
わたしはその
そうして、
「そうそう。
砂糖泥棒
でも、今は価値が
さる
「普通の親ならば、婚約指輪を
何かあれば、婚約指輪を
彼女は
そして、いつまでも、婚約者がどこにいるかもわからずに、
クレメンス、私は
ふふ。クレメンスはピオの「天涯孤独」という言葉に
彼女の凍傷を
「あんまりです!
蒸気財閥は
「蒸気財閥の誰かを殺そうとしたり、傷つけたり、何かを
クレメンス、
「それは
「あら、『どちらとも』に決まっているじゃない」
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