第三章 王国乗っ取りへ
第14話 決行
日にちを決めてから一週間が経ちいよいよ決行の日だ。
あれからクラスメイト全員に伝えたのだが、しっかり念押ししたおかげか王国方にバレることはなかった。一応全員戦う気はあるようだ。
「アオ、俺覚悟が決まったよ。でも可能な限り殺さないようにする」
それがショウと彩の共通の覚悟なのだろう、やはりあの二人らしい答えだ。
彩とショウと俺の三人で朝から集まっていた。三人とも目の下は黒くなっていたが目にはしっかりと光が宿っていた。
俺も覚悟は決めてきた、そもそも戦えるかすら怪しいが、、
「じゃあ、行くか。」
そう言って俺らは部屋を出た。
―――――――――――
俺らはクラス全員で貧民街の入り口のあたりへ向かっていた、丸腰なので今攻撃されるとやばいのだが、そこに目当ての店があると衛兵に伝えてあるので大丈夫だろう。
貧民街の入り口近くまでこれた、それと同時にショウが近くにいた衛兵から剣を抜き取り声をあげる
「いくぞ」
衛兵たちはビックリして固まっていた、その間に俺らは貧民街に入る門へと駆けだす。
俺らが門を開けると、目の前には武装した貧民街の人々と、真ん中にハボックさん(だと思う)がいた。
俺らは彼らから各々武器を受け取り、戦闘態勢にはいった。
俺はとりあえず『鑑定』をしておいた。
『 アリス・ハボック 断罪者
Lv.27 魔法適正 ≪炎≫
【スキル】
虚実の目 Lv.7
相手の心理状態、かかっているバフ・デバフ、使用中のスキルが分かる。
断罪 Lv.10
相手が自分の味方にダメージやデバフを与えていたとき、それに比例してステータスが強化される。
HP 600/600 MP 720/720
PW 720 DF 600 』
「おまえ、『鑑定』持ちだな」
ハボックさんは俺に話しかけてきた、俺は頷くと
「私のステータスはどんな感じだ?」
「四大武官に並ぶぐらいですかね」
「ほう、そうか。久々の戦いだ、血がたぎるぞ」
彼女は笑いながら、そう言った。しかし目は全然笑っていなかった。
そんなことを話していると貴族街のほうが騒がしくなっていた、軍隊でも出してきたのだろう。
「じゃあ行くか、少年よ」
「はい!」
―――――――――
「反乱者ども!今のうちに投降すれば命だけは助けてやろう!」
貧民街への門を壊し、100人ほどの部隊が入ってきた、それに
「じゃ、ショウ、やろうか」
「そうだな、彩」
ショウと彩が二人で突撃していった。二人と剣は抜かず、鞘のまま、鎧に覆われていないところを的確につき、どんどん戦闘不能にしていった。
その戦闘不能になった兵士の武器を貧民街の人たちが抜き取る。
数分もせぬうちに最初に来た部隊は壊滅していた。
こうして俺らの戦いの火蓋は切って落とされた。
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ごめんなさい今回短いです。
次の話からしっかりと戦闘させたいので、今日はこの文字数で勘弁してください。
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