第10話 スキルレベル

「さぁ、どうするかなぁ」


俺はショウを無理やり休ませた後、影山と彩で話を続けていた。


とりあえず


『 影山 隠夕  暗殺者

  Lv.9

  


 HP 340/340  MP 340/340


 PW 245  DF 245     

                     』  



『 剣波 彩   剣士

  Lv.11


 【スキル】

 弱点突き  使用MP 10  Lv.3


 身体強化  使用MP 毎秒1~20  Lv.4


  HP 504/504  MP 288/288

  PW 432  DF 288    

                  』


そりゃ強くなってるわな、、


二人のステータスを見てそう思った。


全員のレベルは影山と同じぐらいだし、多分そこらの兵士一人一人とだったら負けないだろう。

 

彩に関しては、もう数レべル上がれば四大武官とたたかえるようになるだろう。


「彩、スキルのレベルも上がったんだ」


「あぁ、レベル上げてから使ったら上がった。」


もしや、スキルのレベルって自分自身のレベルに制限されるのか?


「影山はレベル上がってからスキル使った?」

俺はこの仮説を証明するために影山に聞いてみた


「まだ使ってないよ」


「わかった。彩、何回使ったらレベル上がった?」


「分からないが、今日はどちらも大体6回ほど使ったな」


「ありがとう、ちょっと影山、また何回かやってみてくれないか?」


「うん」


―――――――――


そうして影山が『付与魔法』を7,8回使ったころ


「あれ?なんか使える種類が増えてる」


彼のこの声が聞こえたとき、俺はすかさず彼に『鑑定』した

彼もステータスを開いたようだ。


『【スキル】

 隠密  Lv.1

 

 付与魔法 Lv.2   』


「レベルが上がってる、、」

彼はあっけにとられたような声を発した。


彼曰く

『耐久力減少』『魔力変換効率上昇』というのが新しく追加されたようだ


まず『魔力変換効率』とはなんだ?

明日もダンジョンに行くらしいし、教官にでも聞いてみるか。


「アオはスキルのレベル上がったのか?」


「まだだな、『鑑定』がLv.2になって以降何もない」


 前、『鑑定』のレベルが上がってから結構な回数の鑑定を使っているのだが、いっこうに上がらない。


自分のレベルに制限されているとしても、流石に遅い。


なにかほかに特殊な条件があるのではないか


俺はそう疑わざるおえなかった。


この後は日付が変わるまでずっと隠密のレベルアップを目指して試行錯誤したが結局レベルは上がらなかった、


彼自身のレベルが上がってからもう一度試そう、という結果になった


―――――――――


今日でダンジョンも二日目、


昨日ステータスは上がったもののまだまだ弱いため、

俺は見守りの教官と二人だけで第二階層に残っていた。


「教官、『魔力変換効率』って何ですか?」


教官は一瞬呆気にとられたような表情をしていたが、すぐにいつもの表情にもどり。


「えーと、まずは、MPを魔法にかえるときに、どうしても魔法以外のところにMPが放出されてしまう。

 これを『魔力放出』と呼ぶのだが、この『魔力放出』と魔法を使うための魔力の割合を『魔力変換効率』としている。

 それで、この『魔力変換効率』が高いほど、同じ魔法でも威力が高くなる。」


彼は丁寧に説明してくれた


「そうなんですね、ありがとうございます」


 電気の変換効率と同じようなものだろうか


 地球との意外な類似点が見つかったというとき


「そういえば、お前魔法使いでもないのに、なんで『魔力変換効率』なんて言葉を知っているんだ?」


この人なかなかに鋭いな、

俺は即座に『交渉』スキルを発動させてみる


要求を通す訳では無いがしっかり発動してくれた。


「このまえ、街を見たときにこの言葉が聞こえて、ずっと気になっていたんです」


この言い訳の成功率表示は100%だった


「そうか、では、レベル上げを続けてくれ」


―――――――――――――――


ある程度レベルも上がり、第5階層ぐらいまでなら何とかなるようになってきたころ


皆と合流するため13階層まで降りて行った。


その間にいろんなモンスターに『鑑定』していたら、『鑑定』のレベルが上がっていた。

 

自分よりステータスの高く、『鑑定』したことの無い種類を『鑑定』することがレベルアップの条件だったのだろうか。


『鑑定』に追加された機能は、『鑑定』した内容をいくつか保存できるようになるというものだった。


―――――――――――――


『 浪打 蒼  交渉人

  Lv.30  次のレベルまでの必要XP  100/2000


 【スキル】

 鑑定   Lv.3

 相手の情報を表示する


 交渉術  Lv.1

 相手に要求を通そうとするときに成功率が表示される、また交渉成功率が5%UPする


 HP 220/220  MP 110/110 

 PW 176  DF 154          』

                                


あぁ、すっげぇレベル上がったのに、ステータス全然上がってねぇ、、、


あとの三人は、、



『 夏海 翔風  勇者  

  Lv.20

 

 【スキル】

 神聖魔法  使用MP 10~  Lv.9

 聖属性の魔法が使えるようになる。


 不屈  使用MP なし  

 自分にデバフがかかっている、もしくはHPが三分の一以下になった場合

 それに応じ自身のステータスを超強化する、

 デバフの効果は二分の一される。


 HP 1080/1080 MP 720/720

 PW 900  DF 810                  』

                                   


いよいよ1000の位にいったか、、


まぁ、次は


『 剣波 彩  剣士 

  Lv.17


 【スキル】

 弱点突き  使用MP 10  Lv.5

 相手の弱点が表示される、

 突き技を放った時、急所の付近を狙うと急所に軌道が向く 


 身体強化  使用MP 毎秒1~30  Lv.6

 PW、DFを使用MPに比例して強化する   


 HP 588/588  MP 336/336

 PW 504  DF 336

                    』            


 『身体強化』がどれほどのものか知らないけど、そのスキルがあれば四大武官とも戦えるだろうな。



『影山 隠夕  暗殺者

 Lv.15

 

 【スキル】

 隠密  使用MP  3(毎秒) Lv.1

 自分の姿を消すことができる、体温や気配、自分から発する音は消せない。


 付与魔法(物体) 使用MP 10~   Lv.5

 武器や防具にバフ、デバフをかけることができる。

 生物には不可能



 HP 400/400  MP 400/400

 PW 288  DF 288          』       



 なんか俺だけ取り残されてる気がする、、、、


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閲覧有難うございます。


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