演説
ドウイウコトダー!!
『お、おいなんか向こうでなんか人だかりができてるぞ。』
『…行ってみよう。』
その騒ぎに気がついたタカシ達がそこに駆けつける。
出かけると、ギルド付近の広場で金ピカの成金(全身金ピカの服、とにかく派手にギラギラとしている。)が演説していた。
その後ろには、屈強な男が2人ほど控えているのが見える。
部下か護衛かだろう。
周りに金色の霧の様なものがうずまいていた。
アレはなんだ??
タカシは妙な霧
ここ最近起こってる襲撃事件は白髪の者が指示をしていると訴えている。
『ここ最近に、近辺で起こっている襲撃事件の犯人が分かったぞ!!!』
『この男だ。今現在は、奴隷の立場にあるらしいが、元はケイオス神国の貴族だったそうだ。そいつが指示を出していたのだ。』
『私は見たのだ!その男が白髪の女を使い、自分と似たような格好をさせた男を使い、今日までの騒動を起こしたのだ。』
突然あらわれ、とんでもない話をし始めた。
『え??』『なんだ!?急に』
『ケイオスって…まさかあの?』
『あの国ってもう滅んだはずだろ?なんで今更…』
『その通りだ!あの国は確かに滅びた…だが、逃げ延びた者達がいるということだ。』
周りがざわめきだした。
『なんてこった…』
『不味いんじゃないの??』
『あの国の連中なら、ありえるかも…』
だんだんと、男の言い分に説得力が出てきたのか、彼の話に耳を傾ける人が増えているように感じた。
滅んだとはいえ、ケイオスの悪名は未だに世の中に残っているのか…いや、滅んだのつい最近だったな…
自分のいた国のやらかしに心当たりがありすぎるため、こうなってしまう事に納得してしまうタカシだった。
すると
金ピカ男はタカシ達を見つけると、こちらを指差してきた。
『貴様!!劣等種のくせに、どうして我が妻の隣にいるのだ、!!』
いきなりそんなことを言ってきた金ピカ男に対して、何言ってんだコイツ…となる一同だったが、次の瞬間
金ピカ男の頭上にドス黒い魔力が降り注ぎ、何らかの魔法が発動し、急に黙り込み顔を急激に赤く染めながら血走った目でとにかく怒鳴り散らす。
『オメえ武ザギンな!!4!ゾイdu等は折れザ馬のボノーfa!!』
『DE流のギャ画をエデ、ゾイトぅ羅とイッゾに火が春んだ!!』と意味不明な言葉を投げかけながら、何かを投げつけてきた。
決闘強制アイテム"決闘者の手袋"と呼ばれるソレは地面につくと、投げた者の周囲に特殊な円形フィールドを発生させる。
そして、タカシ達と金ピカ男とその部下以外が空間外に転移した。
『な!?なんだ…!?』
なんで俺たちだけ…もしかしなくてもあの手袋が原因だろう。
急に妙な空間に引き込まれてもノワルやルキナは普段通りだった。
『これは…コロッセオの決闘空間に似てるわね。』
『…あの人、何か様子がおかしい。』
『言われてみれば、確かに…』
言ってる事が意味不明だけど、妙な魔力がまとわりついているように見える。
気色悪い事この上ない。
『アレは…魔力?なんか気持ち悪いわね。』
そんな話をしていると、
金ピカ男は急に黙り込むと
『グガ!?く…!んん!!!…ふう…』
なにかが抜けるような雰囲気がでている。
急にまとわりつく魔力が目に見えて減った。
『ハァハァハァ…と、とにかく!そこのクソ雑魚平民!俺と戦え!』
カッ!!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます