黄金との契約
そこに描かれていたのは、ルキナだった。
『ほ、本当ですか!?!?女1人攫うだけで!?』
確かに、見た目は超のつく美女であるが、たかだか女1人攫う程度の簡単な仕事でそこまでしてもらえるのかと疑っているのだ。
『ああん!?!?俺様を疑っているのか!?
そんな言うなら、契約書を書いてやるよ!ただし!失敗したら、今までの俺様の指示で起こした出来事の責任をとって罪を被って貰う。』
疑われた事にプライドを傷つけられたアロガントは、机の中から紙を乱暴に取り出して、先程の内容を書いた。
そして、手をかざし、魔力をこめながら誓った。
『"この契約を我ら黄金竜に誓う"』
カッ!という光と共に、金色の五芒星の中にA.Oという文字が入り、焼印の様な模様が紙に転写された。
そして、彼の手の甲にも同じ模様があらわれた。
『これで、貴様らが成功すれば、好きなだけ報酬を強制的に取れる!失敗すれば、貴様ら全員よくて牢屋にぶち込まれる!どうだ!?』
契約書となった物を渡しながら凄むと、
男は渡された紙を読み、土下座をした。
『あ、ありがとうございます!疑ってしまい、申し訳ありません』
『ふん!わかれば良いのだ!』
アロガントの部屋から出てアジトに戻り、仲間に絵見せた。
『コイツを攫ってくれば、今までの失敗を帳消しにした上に、報酬も好きなだけ貰える。』
(((うお!すげえ美人。アロガント様が楽しんだら、機会をみて俺も…)))
とおぞましい事を考えるとともに、攫った後の"楽しみ"があるとわかり、士気が上がったの
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