おでかけ


最初の頃はあっという間に限界が来て意識を手放していたが、しばらく続けていると、意識が飛ぶまでに行える鍛錬が多くなってきた。

それと、彼女らとよく話す様になった。


『とりあえず、食料は肉から買うぞ!!』

『…異議なし!!!』

食べ物の調達に今日はルキナと街へ買い物に行く。

『狩りに行っても良いけど、クエストの所にも出ている場所が遠い。野宿も面倒だし、手続きもある』


『…この辺にいない奴食べたい。』

『それは確かに。ノワルもなんかしてるみたいだしな。』

ノワルは何やら準備があると言い、別行動している。『…タカシ、最近野宿ばかり。…私たちも宿にいるけど宿代を払うのが面倒になってきた。…だから、ノワルが見つけた。』

……

………

『おい待て…まるでみんなで住む家を見つけたみたいな…』

『…そうだけど?…どうかしたの?』

『男と女だし、まさか、奴隷だから一緒に住むとは思わなかったんだよ。』

『…タカシがいても構わない。…仲間だしね。』

すごく澄んだ目をしている。

そもそも、奴隷なのでそういった事は出来ないようになってるし、襲いかかった所で返り討ちにあって殺されるだけだ。

『お、おう。な、なら準備がいるな。肉は空間箱に入れとけば持つし。』

TANAKA SHOPに来た。

ここは無いものを探す方が難しいと言われる場所なので、食品売場に行き肉を買った。 

ホワイトホーンブルという白いツノが特徴的なモンスターの肉、デカいカエルビックフロッグの肉。コッコジャイアントというデカい鶏の肉と卵。

こんな感じのラインナップを買っていった。

どれも生で見た事がない。

『この辺にいてもおかしくは無いけど、とりあえず図鑑の中でしか見た事ない奴らを買ってみたが、普通に美味そうだな。』

『…楽しみ。』

ルキナと俺は、肉が特に好きなので、こんな感じの話をよくしている。

ちなみに、準備だが奴隷である俺は私物は衣服が数着と鍛治、調合、料理道具のみだ。

空間庫が使えるようになれていたので、その辺を放り込んでおくだけで良い。

ノワルとルキナも似た様なものらしい。

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