23話 金ピカ、現る
一通り終わったので、臭い物を入れた袋に封をしておく。
下水道などのように臭かったり、毒沼などに行って毒まみれになった物を持つ人達専用の連絡路があり、洗ったり臭いを消したり出来る施設がある。
また、アンダーマウスの死骸の様な使い方をされる物を処理する装置もある。
その装置は入れた量を印字して、証明書を発行してくれるため、それをギルドに持っていく事で依頼達成となる。
証明書をもらい、ギルドに戻る途中
歩いていると
『おい。そこの貧乏雑魚。靴を磨くから足置きになれ。』
何やら、金ピカの派手な服を着た太り気味の金髪男が、ニタニタ気持ち悪い笑みを浮かべながらこちらを指差してきた。
(なんだ?あの下品なくらい金の量だな…)
よくよく見てみると、金のピアスにゴテゴテとした宝石がついた指輪をしているその男は、タカシが無反応であることに腹を立てたのか
『お前だよ!お前!このオルグイユーズ家のアロガント様が命令してやってんだから、ありがたく従え。』
と顔を赤くなるほど怒りながら命令してきた。
(オルグイユーズ家?知らんな…あとなんでコイツ従うと思ってんだ???)
すごく面倒なパターンだ…と感じたタカシは聞こえないフリをして走って逃げた。
それを見たアロガント舌打ちをしながら歩いていった。
(あの庶民め…劣等種かつ庶民は金が無い上に馬鹿とは話にならないな、気に入らん。)
見下している相手に無視をされて腹が立ったアロガント。
(ふん。まあいい。今日は新しいオモチャがいつ手に入るか決まる日だからな。命拾いしたな。)
下卑た笑みを浮かべながらそこをさった。
そんなことがあった後、
アロガントに絡まれたタカシはギルドの中受付嬢のニーナに証明書を渡していた。
『証明書です。換金おねがいします。』
『かしこまりました。少々お待ちください。』
換金が終わるまで、酒場で待つことにした。
そう言えば、ノワルが友人に会う的な事を言っていたけど、どんな奴なんだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます