第18話 クチバシは拾えた。

『こちらこそよろしくね。早速、冒険の準備をしましょうか。』

『…分かった。買物楽しみ。』

2人は冒険の準備の為に街に向かっていった。


タカシたち治療を受けていた。

『治療完了しましたよ。』

アピオスさんに傷を癒して貰った後に

青銅剣鳥の拾える素材を集めていた。

『ボス個体は喰われてしまったから無いと思ってましたが、残ってますね。』

なんと、爪や拾ったクチバシは喰われずに残っていたのだ。

『ヘクスさん、すごいですよ。魔結晶化してますね。』

拾ったクチバシを見てみると、濃い青緑色の結晶の様になっていた。

『相当な魔力の量だったと言う事ですね。』

クチバシを見ながら呟くヘクス


『魔結晶って、高濃度の魔力が注ぎ込まれて結晶化した物だよな…』

渡したクチバシがすごい事になっていた事に驚きながら見た。

『はい。そうです。これを調べれば何か分かるかもしれないですし、試練達成報告にもつかえます。』

試練達成の報告には証明が必要だそうな。

『そりゃ良かった。』

とりあえず試練も終わり、調査もなんとかなりそうだ。

帰り道はとくに問題なく進めた。

ヘクスが、タカシを担ぎ全速力で走るという荒技により、1日足らずで王都に戻ったのだった。

ヘクス達は学術都市に向かうそうな。

ヘクス達と別れた後、タカシは考えていた。


『おれ、何も働いてない!?しかも、金も無い!!』

そう…彼は無一文なのだ…

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