第11話 帰還


『ふむ…確かに出来ているな。ならユニコーンキングのツノとマンドラゴラクイーンと聖癒石でエリクサーも出来るのか?』

『無茶言うな!確かに、素材は合っているけど方法が分からん。だから無理た。それに、おそらく失敗する。』

どれもこれも超貴重な素材である上に、加工難易度も、恐ろしく高い。

体の欠損は瞬時に治り、あらゆる状態異常を完治させ、死後半日以内なら蘇生もする。精神汚染すらも完治させる。

それがエリクサーだ。そんなもん、簡単に出来るわけない。

というか、出来る奴は奴隷になってない。

『それはそうだな。まあ、いつかは出来るようになれ。』


『…そのつもりだよ。おっとそういやヘクスとの約束があるんだった。』

王国騎士団の戦士隊は世界でも屈指の実力があると言われている。

そこの一員と話せる機会を逃す手はない。

『そうだったな。私も少し用があるんだった。』

俺の方を見ながら何かを考えてそうな顔をしながらノワルは呟いた。

そんな事をしながら帰り報告を行った。

『ヘクスと話すんだが、どこで話そうか?』

ヘクスとどうやって会おうか…騎士団本部には行けないよなぁ…

なんて考えているとノワルは

『普通に戦士隊の隊舎に行けばいい。本人が出てくれば問題ない。』

『そうなのか??ま、まあだったら行けそうかな。』

そうなのかなら大丈…

『まあ、多分大丈夫だろ』(ボソ)

おい…今なんか言たような…

『ほ、本当に大丈夫なんだよな?』

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