第5話 資料室へ、

『なるほどな。国民あっての国だしな。』

それにしても、ワイヴァーンを一撃でとは…

『あのワイヴァーンは下位個体で位階4のレベル40程度だから、私でも何とかなるが、一撃は無理だな。』

…4で下位個体か。

噂には聞いていたけど、竜種ってかなり強力な種族なんだな。って。

『勝てるのか!?』

驚いた。下位個体とはいえ竜種に1人で勝てるのはすごい事だ。

『勝てるぞ?そうだ!今度依頼を受けるから行くぞ。奴らの肉は美味そうだしな!』

いやいや…やだよ。丸こげにされるわ。

なんてやり取りをしていると

ワイヴァーンはそのまま落ちていくとおもったら、消えた。

『消えた?いや…転移されたのか?』

『その様だな。恐らく街にいる騎士団の誰かがやったんだろう。』

おいおい…この距離であの巨体を転移させるとか…流石大国だな…厚いね人材の層が。

『討伐したビックマウスを解体しよう。前歯があれば証明になる。』

とノワルが言うので、空間箱から取り出してもらい、切り分ける事にした。

内臓、毛皮、目、鼻、歯以外は食えるそうなので、そこだけ切り取る事った。

内臓と目は穴を掘って埋めた。

とんでもなく臭ったが、近くに川があったので洗い落とす事ができた。

『よし。これで良い。他のモンスターが来る前に帰る!!』

と街に戻る事にした?

街に戻ると、いつも通り特に騒ぎが起きた様子もなく、日常が続いていた。

『とりあえず、依頼達成の報告をしよう。』

『そうだな。まずはそれからだな。』

ギルドの受付にて

『ビックマウスの討伐が終わった。査定お願いします。』

『わかりました。では、討伐した証をここにお願いします。』

ノワルがそこにある、台座に前歯を置いた。

『確認しました。達成報酬として1万イエンになります。』

共通通貨イエン。世界で共通した通貨で、どこでも使える。

ノワルが

『この報酬はお前の道具に使うが、まずは資料室にいって情報を得て来るのが先だな。』

ギルドでの報告が終わり、俺は資料室に向かう事にした。

『どんなのがあるのかな。』

知識は武器になる。特に冒険者みたいな未知に挑むような事をしているとなれば、なおさらだ。

知っていれば、対処が出来る。

資料室に行くと、そこには多くの本が所狭しと並んでいた。

とりあえず、この近辺のモンスターについての資料から読んでいく事にした。

ビックマウス、ビックアイ、ゴブリン、フライングトマト、ミニマムボクサーサボテンなどなど

いろんなのがいるなぁ…

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