【特別編】音楽好きと繋がれた……?

 恒例企画──本編である洋楽紹介10回につき1回の邦楽紹介のコーナー!


 と言いたいところなのですが、前回の番外編で予告した通り、今回は特別編としてこれまで紹介してきたアーティストたちを通じて果たして音楽好きと繋がれたのかという、タイトル回収のコーナーを執り行いたいと思います!


 まず結論から言って、大成功ですよね。本作は現時点(6/1)で1,761にも上るPV数を記録しており、460の応援と53ものコメントを頂き、感無量でございます。こんなにも沢山の音楽愛好家の方々と交流を深めることができたのですから、拙文ではございますが、ここまで続けてきた甲斐があったというものです。


 とはいえ、各回を改めて見返してみると、我ながら酷い出来栄えだと思います。類まれなる偉業を成し遂げてきた稀代のアーティストたちを読者様方にとって読みやすい文字数の範疇で紹介しようとするあまり、適した言葉選びや情報の取捨選択ができていないこともしばしば。言い訳にもなりませんが、僕は本作を執筆する時は大体テーマとなる音楽をループ再生しつつ、深夜の時間帯に飲酒しながら筆を執っておりますので、注意散漫状態です(笑)。


 アーティストに対しても、読者様方に対しても、根本的にリスペクトが足りていないのを自覚しておりますが、あくまで僕も本作を通じて音楽の深みを探求する1人の参加者という体でやらせて頂いているので、そこはご愛嬌ということで、大目に見てくだされば幸いです……。


 少なくとも、本作における一番の醍醐味で力の入る部分である洋楽の歌詞和訳と解釈については、これまで翻訳ミスや解釈間違いといったご指摘を受けることもなくやってこれているので、何とか体裁を保つことが出来ているのかなーと。


 歌詞の紹介と言えば、本作は各アーティストの著作物である歌詞を取り扱うという性質上、カクヨム運営様の方から著作権法違反の是正勧告を受けて非公開にせざるを得なかった時期があります。既にツーアウトです(笑)。各回の文末に長ったらしい注意書きがあるのは、もう二度とお叱りを受けないようにと張り巡らされた予防線なので、毎度邪魔臭くて恐縮ですがご理解の程よろしくお願いします……。


 ところで、洋楽も邦楽も取り上げない特別編である本稿を書き上げながら、執筆者である僕は何を聴いているのかというと、お気に入りのプレイリストをひたすらにシャッフル再生です。今現在はアメリカの歌手・Andy Grammerの『Sinner』が流れていますね。よし、次回は本稿の執筆が終了した時点で最後に流れていた楽曲を取り上げることにしましょうかね。たまには無作為に選んでみるのも良いかもしれません。


 ──では、特別編とは言っても一体全体何を語ることがあるのかと。


 手始めに、多角的な視点からこれまでの振り返りをさせてください。本作は短編集ということで、連続するストーリーが繋がり合って意味を成す所謂小説という形ではなく、各回が独立して1つの作品となっておりますので、まずは過去50回(番外編を除く)のPV数による簡単な比較をしていきましょう。以下、本稿執筆時(6/1)の統計になります。


第1位:Oasis(第1回)/217PV

第2位:Blur(第2回)/95PV

第3位:Queen(第3回)/87PV

第4位:Valley(第15回)/63PV

第5位:Easy Life(第4回)/54PV

第5位:Nirvana(第7回)/54PV

第7位:Bon Jovi(第5回)/53PV

第8位:The White Stripes(第8回)/45PV

第9位:The Cab(第6回)/43PV

第10位:The Weeknd(第9回)/34PV

第10位:Avicii(第11回)/34PV

第10位:Led Zeppelin(第23回)/34PV


 はい、以上がPV数の多かった順に並べたアーティストの登場回トップ10です。皆様の仰りたいことは分かってます。「PV数で比べるなんて、回を追う毎に読者は減っていくのが常なのだから、第1~10回が上位を占めるのは当然ではないか」と。


 慌てないでください。後で別の角度から算出した統計も発表しますが、一先ずPV数順に並べた一覧を見て言いたいことを言わせてください──こんなに多くの方々に拙作を読んで頂くことができて、本当に嬉しいです……!


 後は、何故かValleyを取り上げた第15回のPV数が4位に食い込んだのは意外でしたね。何方かValleyをご存じの方が居て繰り返し読んでくださったのか、はたまた僕の紹介がきっかけでハマってくださったのか──いずれにしても、僕としては大変喜ばしいことです。


 続きましては、PV数と応援数(ハートの数)の比率による順位を発表したいと思います! PV数の多かった順に並べても、読者の皆様がどの回を気に入ってくださり、どの回が御眼鏡に適わなかったのかが不透明であるため、僕自身の後学のためにも、ここはひとつ骨を折って調査してみることにしましょう。


 算出方法は単純明快で、各回のPV数から応援数(ハートの数)を割った数──すなわち、1つの応援(ハート)を頂くために必要となったPV数で、この値が1に近ければ近いほど、より読者様から反響のあった回というように見做します(もっと良い算出方法があるかもしれませんが、根っからの文系脳である僕にはこれしか思いつきませんでした)。以下、本稿執筆時(6/1)の統計になります。


第1位:Strange Talk(第48回)/PV:ハート比2.00倍

第2位:DNCE(第46回)/PV:ハート比2.25倍

第2位:Adele(第49回)/PV:ハート比2.25倍

第4位:Bruno Mars(第42回)/PV:ハート比2.50倍

第4位:Foals(第47回)/PV:ハート比2.50倍

第6位:The Weeknd(第9回)/PV:ハート比2.62倍

第7位:Blur(第2回)/PV:ハート比2.64倍

第8位:OneRepublic(第45回)/PV:ハート比2.75倍

第9位:Bon Jovi(第5回)/PV:ハート比2.79倍

第10位:Swedish House Mafia(第10回)/PV:ハート比2.91倍


 はい、今度は第41~50回が上位を独占するという真逆の結果に。つまり、最近は2PVに1回も応援をして頂いている計算になるということで、如何に自分が恵まれているかを改めて実感した次第です。


 平均値を取るのは流石にきついので、データをある程度纏めると、PV:ハート比は最大で10.5倍を記録していた回もありました。最頻値は概ね4~5の辺りかと思われますので、平均して5PVに一度は読者様からの応援を頂いているということになりますね。また、どの回が最も多くの読者様に反響を頂いているのかを確かめるのにコメントの数を考慮に入れないのかという指摘を受けそうですが、うまく統計に取り込む方法が編み出せなかったのでこのような形に。申し訳ありません。


 ──小難しい話はここまでにしましょう! 続いては「結局僕の好きな音楽とは何なのか」という、自分自身の見つめ直し的な独り言をば。


 僕は本作を通じて自身の音楽的嗜好を赤裸々に語ってきたと思っていますし、僕の独断と偏見による選曲センスによってある程度どのようなジャンルの音楽を好むのか、にわか知識ばかりの僕よりも遥かに多彩な音楽に精通していてご慧眼をお持ちの皆様にとっては、既にお見通しかもしれません。


 改めて言及すると、僕はあらゆる音楽を広く浅く好む雑食系にわかファンであることは公言してきた通りですが、強いて言うならロックミュージックが特に好きです。


 ──いやいや、一口に「ロック」と言っても、ジャンルは多岐にわたることくらい知ってるだろ。具体的にはどうなんだ。


 とセルフツッコミを入れつつ、改めて振り返ってみても良く分からないんですよね。初回から説明してきた通り、僕が洋楽の世界に入門したきっかけとしては、1990年代のイギリスにおけるブリットポップ・ムーブメントの立役者・Oasisの存在が大きいです。とはいえ、それも1つのきっかけに過ぎず、The Beatlesを始めとする1960年代の黄金時代を彩る代表的バンドを知ってからというもの、ロックンロールの元祖・アメリカ本国のチャートをイギリス出身アーティストが埋め尽くしていた60年代British Invasion期の英米バンドを聴き漁り、Led Zeppelinなどのハードロックへ。QueenやAerosmithなどの有名バンドが活躍した70年代を経て、The ClashやSex Pistolsといったパンクに触れ、NirvanaやPearl Jamといったグランジ・シーンを物見遊山、90年代ブリットポップへの回帰を果たします。


 思い返してみれば、意外と年代順にお行儀良く歴史を辿ってきたんだなーと自分事ながらに予期せぬ発見がありました。今はと言えば、ロック不況の時代とも言われる21世紀で鎬を削っている新興ロックバンドを好んで良く聞いたりします。特に第27~29回で紹介してきたQueens of the Stone Age, Bastille, Arctic Monkeysは僕のストライクゾーンど真ん中のバンド3組で、それぞれジャンルは違えど『Songs For The Deaf(2002)』『Wild World(2016)』『Favourite Worst Nightmare(2007)』といった思い入れ深い名盤があります。


 Bastilleに関しては「ギターを使わないギター・バンド」とも称される例外中の例外として、Queens of the Stone AgeとArctic Monkeysの共通項を考えた時に、Nirvanaのようなグランジにもハマっていた時期があることを加味すれば、メタルの要素が混ざり込んだ所謂ストーナー・ロックというジャンルが僕のロック魂に最も近しい部分なのかもしれません。


 まさか自分の音楽的嗜好について、ここまで具体的な自己分析ができるとは思ってもみませんでした。やっぱり、僕は音楽という文化を心から愛しているということを再確認したと同時に、そのことを文学を通じて発信している辺り、創作活動そのものが大好きなのかもしれないなと思った今日この頃です。


 そこで、僕自身何らの楽器も演奏できず、音楽制作に関する知識となるとからっきしなのですが、DAWソフトなるものを使ってDTMに挑戦しようと考えてます。もちろんのこと、楽器や音楽に関する予備知識はあればあるほど役に立つという前提は理解しているのですが、思い立ったら無性にやってみたくなる──こういうの、ありませんか……?


 とまあ、試しに触ってみたは良いものの、やはり素人が一朝一夕でどうにかなるものではありませんね。とにかく難しい。実際に楽器を何ひとつ弾けなくてもDTMで作曲センスを開花させる天才肌も中には居るようですが、僕の中に果たしてそのような才能は秘められているのか──ちょっとばかり挑戦を続けてみようと思います。


 長くなりましたが、僕が本エッセイを通じて得ることができた気付きを含む総括でした! 本編が第100回目を迎えた暁には、このように振り返り的な話をまとめた散文を特別編として提供していきたいと考えておりますので、よろしくお願いしますね!


 おっと、忘れていました。先程もお伝えした通り、次回のテーマは現時点で僕のプレイリストからランダムに流れている楽曲となります。えーと、なになに。このメロディーは──。


 意外にも有名どころの音楽が流れていました。次回はまたまたアメリカのグラミー賞受賞ロックバンドから1曲お届けします。ヒントは、ずばり「電車」です! どれだけ回を重ねても、ヒントを出す能力だけは一向に成長しないことでお馴染みの僕を今後ともよろしくお願いします。



 †††



 ※本作における改行後の連続する「」内は主に作品タイトルとなっている楽曲の歌詞の一部分又はその翻訳です。今回は何も引用しておりません。


 ※本作品は、著作権法32条1項に依拠して公正な慣行のもと批評に必要な範囲で「引用」するという形で楽曲の歌詞を一部和訳しております。文化庁は引用における注意事項として、他人の著作物を引用する必然性があること、かぎ括弧をつけるなどして自分の著作物と引用部分とが区別されていること、自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること、出所の明示がなされていることの4要件を提示しておりますが、本作品はいずれの要件も充足していると執筆者は考えております。


 ※カクヨム運営様からも「カクヨム上で他者が権利を有する創作物の引用をすることは可能ですが、その場合は、著作権の引用の要件に従って行ってください。また、外国語の翻訳は書き方にもよりますが、引用にならないと存じます。」という旨の回答によってお墨付きを得たものと解釈しております。


 ※ただし、歌詞原文の全てを掲載することは引用の範疇を越えると思われますので、読者の皆様は紹介する楽曲の歌詞をお手元の端末などで表示しながら、執筆者による独自の解釈を楽しんでいただけると幸いです。

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