Calvin Harris - My Way

 今回もお待たせしております。予告通り、スコットランドが生んだ天才トラックメーカー・Calvin Harrisから『My Way』をご紹介したいと思います! 


 Calvin Harrisは、アメリカのロックバンド──The Cab(第6回参照)と同様に、自身の楽曲を音楽系SNSであるMySpaceに投稿したことで頭角を現したアーティストです。本格的なブレイクはデビュー・アルバム『I Created Disco』をリリースした2007年からで、英国内における精力的なツアー活動が功を奏した結果、彼のアルバムは同国のチャートで8位、また米・Billboard誌におけるTop Electronic Albumsでは19位を獲得しました。


 そんな彼は、米・経済誌Forbesの発表する「世界で最も稼ぐDJランキング」にて、2013年~2018年の6年連続で首位を独走していたこともあるほどで、年収は50~80億円とも推計されています! SNSにおける影響力も凄まじく、Instagramではたった1回の投稿につき、数百万単位の収益があるとか……。


 今でこそ、バルバドス出身の女性シンガー・Rihannaをフィーチャリングした『This Is What You Came For』や、イギリス人シンガー・Ellie Goulding(第12回参照)とのコラボ『I Need Your Love』など、様々な有名歌手をボーカルに迎えた名曲の数々を世に送り出しているCalvin Harrisですが、最初期は彼自身が単独でアルバムのレコーディング及びプロデュースをAmigaと呼ばれる旧式のパソコン1台で行っていました。


 そして、素晴らしいヒットメーカーであるCalvin Harrisの数ある楽曲の中から僕が選んだのは、2016年にリリースされたCalvin本人がボーカルを務めるシングル『My Way』でございます。当該楽曲は、同年に破局した元恋人であるTaylor Swiftとの関係について歌ったものであると言われていて、彼自身はこの曲について「自ら良いと思い込んでいる状況から抜け出そうすることで、以前よりも一層楽になるということを表現したもの」だと言及しているので、有り体に言えば失恋ソングということですね……。それでは、歌詞を見ていくことにしましょう。


[Verse1(0:00~)]

「躊躇わずに言うよ」

「少なくとも俺は自分らしくやりきったんだ」

「寝ながら起きてる二面性の中で」

「心根では理解してるよ」

「全て君の為と想って行動してきた」

「今は遠く離れてしまった気分だよ」


[Chorus(0:15~)]

「俺の人生は君が全てだった」(×6)

「俺の人生では」(×7)


 実は、歌詞は以降同じフレーズを繰り返すのみですので、これで以上です(笑)。


 内容は単純明快、人生を捧げるほど愛していた恋人に対して、自分らしさをぶつけ、できる限りのことはなんだってしてきたけれど、どうにもならなかったという現実を直視して、諦観の境地に達したというCalvin Harrisの心境が描かれているものかと。何処かいさぎよいというか、未練がましくも感じられる一方で、それでも吹っ切れたような歌声。彼の傷心は計り知れませんが、歌詞自体はシンプルイズベストですね。


 番外編以上に短くなってしまうのは如何なものかと思うのですが、偶にはこういうのも良いでしょうかね。これ以上語ることもないので、気になる方は百聞は一聴に如かずということで、是非Calvin Harrisの名曲を聴き漁ってみてくださいね。アップテンポなダンスミュージックは貴方のテンションをぶち上げてくれること間違いなしです!


 それでは、次回はフランスのインディー・ロックバンドからご紹介しましょう。ヒントは、つい先月来日したことでも話題となったことですかね。お楽しみに……!



 †††



 ※本作における改行後の連続する「」内は主に作品タイトルとなっている楽曲の歌詞の一部分又はその翻訳です。今回はCalvin Harris - My Wayから引用しております。


 ※本作品は、著作権法32条1項に依拠して公正な慣行のもと批評に必要な範囲で「引用」するという形で楽曲の歌詞を一部和訳しております。文化庁は引用における注意事項として、他人の著作物を引用する必然性があること、かぎ括弧をつけるなどして自分の著作物と引用部分とが区別されていること、自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること、出所の明示がなされていることの4要件を提示しておりますが、本作品はいずれの要件も充足していると執筆者は考えております。


 ※カクヨム運営様からも「カクヨム上で他者が権利を有する創作物の引用をすることは可能ですが、その場合は、著作権の引用の要件に従って行ってください。また、外国語の翻訳は書き方にもよりますが、引用にならないと存じます。」という旨の回答によってお墨付きを得たものと解釈しております。


 ※ただし、歌詞原文の全てを掲載することは引用の範疇を越えると思われますので、読者の皆様は紹介する楽曲の歌詞をお手元の端末などで表示しながら、執筆者による独自の解釈を楽しんでいただけると幸いです。

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