【番外編】邦楽好きとも繋がりたい - 2
さて、恒例の番外編です。恒例と言っても第2回目なのですが、洋楽アーティストを10組紹介する毎に番外編として邦楽アーティストを紹介するので、気づけば本編は20作書いているということになります。先月(2023年2月)末から、ちまちまと好きなことを書いているだけだというのに、あっという間に感じましたねぇ……。こんな自己満足エッセイを楽しんで見てくださっている読者の方々には頭が上がりません。ご愛読くださいまして、誠にありがとうございます!
まあ長話をしても仕方ないので、いきなりですが、今回のラインナップはこちらです。
1.Penthouse
2.jizue
3.iri
僕の今日の気分で選ぶお気に入り邦楽アーティストはこちらになります。知っているアーティストは居ましたか?
最初に挙げさせて頂いたのはPenthouseです。Googleで検索を掛けると、米英で発行されている男性向けのアダルトな雑誌がヒットするのですが、当然そっちではありません。
Penthouseは2018年に結成されたばかりの前途有望なシティ・ソウルバンドで、6名のメンバー全員が東京大学出身という秀才でもあります。僕がこのバンドに出会ったのは、僕が愛用している音楽ストリーミングサービス・Spotifyの広告に挿入歌として『単焦点』という楽曲が使用されていて、それを聞いたことがきっかけです。当時はたまたまプレミアムプランの定期購読が切れていて、再加入する前にふと耳にした広告によって奇跡的に出会えたバンドなので、広告の力は偉大だと改めて感じました。──もっとも、その広告が宣伝していたのはバンドではなく別のサービスだったような気がしますが、何の広告か思い出せません……。
『単焦点』を初めて聞いたとき、Penthouseの音楽性には個人的にビビっとくるものがありました。バンド結成の発起人で、エアロスミスなどのハードロック・バンドから強い影響を受け、Penthouse結成前は同系統のバンド──QUORUMのボーカルとして活動していた浪岡真太郎と、そんな彼の同期でもある女性ボーカリスト・大島真帆が織りなす迫力のあるデュエット、そして東大生ならではの語彙力と天性のセンスが垣間見える情緒的な歌詞──シティ・ソウルの決定版といっても過言ではありません。
基本的に、僕は楽曲に対する一目惚れというのはあまりしないんです。何度も繰り返し同じバンドの曲を聴くことで耳に馴染んでいくスルメのような感覚を楽しむのもまた、音楽の醍醐味だと思うからです。でも、Penthouseの楽曲はまさに一目惚れでした……。ご興味ありましたら是非一度聴いてみることをお勧めします!
お次に挙げさせて頂いたのはjizueです。本作は洋楽の歌詞を切り口に音楽の奥深い世界を皆さんと共有しようというコンセプトなので、インストゥルメンタル・バンドは今まで取り扱ってきませんでした。そんな事情から番外編まで温めておいたjizueは、日本が誇る世界的人気を博するインストゥルメンタル・バンドでございます!
2006年に地元である京都で結成されたjizueは、プログレッシブ・ロックやハード・ロックの力強いメロディーにスウィングジャズの抒情的な旋律が融合した特徴的なサウンドで世界中を席巻し、各国でツアーを行い大成功を収めている実力派です。僕個人としては『novel』『Bookshelf』といった少し前のアルバム収録曲が好みで、未だに良く聴いております。この機会に、皆さんも是非……!
最後に挙げさせて頂くのはiriです。iriは神奈川県出身の女性シンガーソングライターで、実は僕と出身県が同じでもあります。はい、どうでもいいですね。彼女は多岐にわたるジャンルの音楽に影響を受けているようで、ヒップホップ的なライムの利いた歌詞にジャジーでソウルなメロディーが見事に調和した、目新しさを感じさせてくれます……! 何かにつけてCMのタイアップソングや広告の挿入歌などで採用されているようなので、聞いたことがあるという方も居るかもしれません。
iriを初めて聴いた僕の友人は、彼女の歌声を男声かと思ったと言っていました。まあ楽曲にもよりますが、彼女の魅力はそんな女性らしからぬグルーヴィーな低音域と透き通るような高音域を使い分けられる点にあると思います。でも、沢山音楽をリリースしていて「何から聴いたらいいか分からない!」「取っつきにくい!」と考えている方は、取り敢えず『Wonderland』『Only One』辺りを聴くことをお勧めします。個人的には『rhythm』『Wandering』『brother』が収録された2016年のアルバム『Groove it』がお勧めです。
はい、番外編ということで、僕の邦楽アーティスト紹介はこの辺で以上になります。お付き合いくださり、ありがとうございました!
まだまだ紹介し足りない部分もあるのですが、邦楽についてはあまり知識がない故に語れることも少なく、一気に紹介すると後の題材が無くなってしまうので「洋楽になんて興味ないよ!」「日本の曲をもっと紹介してくれよ!」っていう方が居ればすみません……。
思ったんですけど、本作のコンセプトは歌詞から洋楽の世界を紐解くという他に、マイナーなアーティストを紹介して皆さんに僕の世界を共有したいという思いも当初はあったんですよね。PV数の減少に危機感を感じて有名アーティストばかり紹介している決意ブレブレ人間がこの辺に居るらしいです。一体どこでしょうね……。
冗談はさておいて、次回から数回にわたって、ちょっとこれは誰も知らないのでは──みたいなアーティストを持ってきますね。僕はマイナーなアーティストの魅力も沢山の方々に知ってほしいと思っているので、暫しの間お付き合いいただければと思います。よろしくお願いします!
†††
※本作における改行後の連続する「」内は主に作品タイトルとなっている楽曲の歌詞の一部分又はその翻訳です。今回は何も引用しておりません。
※本作品は、著作権法32条1項に依拠して公正な慣行のもと批評に必要な範囲で「引用」するという形で楽曲の歌詞を一部和訳しております。文化庁は引用における注意事項として、他人の著作物を引用する必然性があること、かぎ括弧をつけるなどして自分の著作物と引用部分とが区別されていること、自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること、出所の明示がなされていることの4要件を提示しておりますが、本作品はいずれの要件も充足していると執筆者は考えております。
※カクヨム運営様からも「カクヨム上で他者が権利を有する創作物の引用をすることは可能ですが、その場合は、著作権の引用の要件に従って行ってください。また、外国語の翻訳は書き方にもよりますが、引用にならないと存じます。」という旨の回答によってお墨付きを得たものと解釈しております。
※ただし、歌詞原文の全てを掲載することは引用の範疇を越えると思われますので、読者の皆様は紹介する楽曲の歌詞をお手元の端末などで表示しながら、執筆者による独自の解釈を楽しんでいただけると幸いです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます