Charlie Puth - Girlfriend
またしてもお待たせしました。本日ご紹介するのはアメリカ・ニュージャージーが生んだ天才シンガーソングライター・Charlie Puthから『Girlfriend』でございます!
えぇ、皆さん。彼の名前を聞いたときに真っ先に思い浮かべるのはあれですよね。そう、映画『ワイルド・スピード SKY MISSION(原題:Fast & Furious 7)』の主題歌として起用されたことで世界中に知られ、2014年に同国出身のラッパー・Wiz Khalifaと共演を果たした楽曲『See You Again』です!
当該楽曲は、映画のクランクアップ前に2013年のフィリピンにおける台風罹災者のための資金提供を募るチャリティーイベントに出席した際の帰路にて、40歳の若さで事故死してしまったPaul Walkerへの称賛が込められたものです。映画は各国で歴代興行収入記録ランキングを塗り替える大ヒットを果たし、Paulへと捧げられた楽曲『See You Again』は全米シングルチャート首位を12週にわたって維持。2017年時点ではSpotifyの日間最多再生記録、YouTube上に投稿されたMVは現在約58億回再生を記録しており、一時はYouTube歴代動画再生回数1位の座を経験するなど、各音楽プラットフォームで途方もない記録を残しています。
──おや。「熱くなってるところ申し訳ないけど、ワイルドスピードシリーズは見たことないんですよね」ですって? ごめんなさい。素直に白状すると、実は僕もほとんど見たことありません……。
なんだよそれと思われた方、そもそも『See You Again』なんて知らないよと思われた方、だったらこちらは聞いたことありませんでしょうか。そう、同国出身の女優兼歌手・Selena Gomezをフィーチャリングした『We Don't Talk Anymore』です。Charlie Puthと言えば、上述の二曲を思い浮かべる人はかなり多いと思います。まあ、今回紹介するのは全く関係ない比較的新しい楽曲なんですが……。
そろそろCharlie Puth本人の話をしますが、彼は4歳の頃からピアノに触れているらしく、絶対音感の持ち主という言葉通りの天才です。小学6年生の時には楽曲を自主制作して、近所に売り込みをして掻き集めた売上金を全額地元の教会に寄付するなど、凄まじい行動力と利他心を持っている努力家でもあるのです。
そんな彼の『Girlfriend』という楽曲は、MVが面白いです。特に、男性諸君は是非とも音楽を聴くついでに動画を見てみてください。きっと僕に感謝することになるでしょう……。
はい、下世話な冗談はさておいて。『Girlfriend』は澄み渡るような甘いハイトーンボイスと天性の音感を併せ持つCharlie Puthの少し古典的というか、レトロな世界観が存分に生かされている彼の魅力が凝縮されたポップソングと言えます。そんな彼の歌唱力に酔いしれながら、歌詞を手に取って僕の独自の解釈と共にじっくりと味わうように聞いてみてください……!
「この手の会話にはウンザリだね」
「こんなはずじゃなかったのに」
「ただ少し触れあって、キスをして」
「一晩中そうしたかった」
「僕に言わせたいんだよね」
「君を待たせてるのは知ってる」
「あと少し、あと少しって」
「一晩中」
ううむ。これは理想と現実の狭間で思い悩む男女の様子ですかね……? イチャイチャして一晩中を過ごしたかったはずの男の子が、女の子へ告白する勇気が持てずにもやもやしたままの状態で一晩を過ごす。友達以上恋人未満の相手に対してどぎまぎしている初々しい主人公の恋愛模様が描かれているように感じます……!
ここからサビの終わりまで一気にいきます!
「止められない」
「君が今すぐ添い寝してくれるまで」
「止めるべきだけど」
「どの道やってしまうと思うんだ」
「君はこんな僕の彼女になりたいなんて思わないよね?」
「駆け引きは御免だよ」
「これは一線を越えてるよ」
「君は僕の彼女になりたいなんて思ったことあるのかい?」
「もしそうなら、教えてよ」
「ちゃんと付き合い始めよう」
思わせぶりな態度でのらりくらりと主人公の好意を躱している様子の女の子に対して気持ちが焦れて、自分に対する相手の好意が本当に存在しているのか疑っている主人公の様子が明確に表現されてますね。「有耶無耶にしてないで、はっきり言ってよ!」的な……?
「僕たちお似合いだと思わない?」
「もっと先まで行こうよ」
「あと少し、あと少しって」
「一晩中」
「もし僕が君の彼氏になれたら」
「僕の全ては君のものだよ」
「少しじゃない、少しじゃないよ」
「一晩中ね」
主人公は必死になって女の子の気を引こうとするあまり、少し気持ち悪い感じになってますね……。いや、海外の方々からすればこれは自然な求愛行動なのでしょうか。分かりませんが、ちょっと女々しいような、しつこいような感じも否めませんね。
歌詞はこの後似たようなフレーズを繰り返すので、今回は短いですがこれで終了です。お疲れさまでしたー。
おっと、意図せずして番外編並みに短くなってしまいました。気の利いた
実際、彼の楽曲は他にも『How Long』『Up All Night』『Attention』『One Call Away』など、粒揃いの名曲ばかりなので、もし万が一、このエッセイをきっかけにCharlie Puthを知ったなんて方が居れば、是非聞いてみてください。どの曲も圧倒的な歌唱力と独特の世界観で貴方を包み込んでくれます。
次回紹介するアーティストはジャンルすら決めていません。いつも通りリクエストを受け付けていますが、所謂にわかである執筆者の僕が全く知らないアーティストだと紹介することが無くなってしまうので、取り扱うのが難しいです。それを御承知の上、もしよろしければコメントの方をお寄せ頂ければ幸いです!
†††
※本作における改行後の連続する「」内は主に作品タイトルとなっている楽曲の歌詞の一部分又はその翻訳です。今回はCharlie Puth - Girlfriendから引用しております。
※本作品は、著作権法32条1項に依拠して公正な慣行のもと批評に必要な範囲で「引用」するという形で楽曲の歌詞を一部和訳しております。文化庁は引用における注意事項として、他人の著作物を引用する必然性があること、かぎ括弧をつけるなどして自分の著作物と引用部分とが区別されていること、自分の著作物と引用する著作物との主従関係が明確であること、出所の明示がなされていることの4要件を提示しておりますが、本作品はいずれの要件も充足していると執筆者は考えております。
※カクヨム運営様からも「カクヨム上で他者が権利を有する創作物の引用をすることは可能ですが、その場合は、著作権の引用の要件に従って行ってください。また、外国語の翻訳は書き方にもよりますが、引用にならないと存じます。」という旨の回答によってお墨付きを得たものと解釈しております。
※ただし、歌詞原文の全てを掲載することは引用の範疇を越えると思われますので、読者の皆様は紹介する楽曲の歌詞をお手元の端末などで表示しながら、執筆者による独自の解釈を楽しんでいただけると幸いです。
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