限りなく澄んだ湖水のような言葉たち

「もし政府が不当に人民を投獄するなら、正義の人のいるべき場所は、監獄である」、とアメリカの文筆家H・D・ソローは描いた。

正義とは、立場により変わる。

だけど、「誰もが正しいと思えるようなこと」もある。
そしてそんな体制に属していない「正しい」ことを言葉にするというのはとても勇気のいる行いだ。

作者は、その多くの人が見失っている「誰もが正しいと思えるようなこと」を、決して押し付けの正義を振りかざすのでなく、それでも決然とした芯の通った態度をもって伝えようとしてくれている。