更なる心の変化と彼氏

元々私は人格的に女性と男性で2つありました、科学的に見れば強いストレスによる自我を支える為に産み出された可能性もあります、問題なのは恋愛がしずらかった事です、どちらの性でもあるなら両方でも〜と思うかも知れません、しかし葵は人が苦手になり恋愛対象も定まらずにどちらかを好きになる事はありませんでした。


「女性ホルモンで女の子寄りになってから男性が異性かも?」


葵ちゃんの中で少しずつ変化が見られたのは前にも話しましたが、これがきっかけとなって行くのでした。

精神的に不安定な頃に暴れて大半の人から見放された後、仲良くしてくれる人が複数人残りました、それで良く話をして貰っていた人も何人か居た訳なのです。


「○○くんはどうなの?」

「え〜」


それで仲良くしてくれる男の子が居ました、聞いたら男の娘でも行けるとか言っていたので私は冗談なのかな?と思ってその後も仲良くして話していました。

女の子や男の子ならともかく私みたいな中途半端な人間を好きになってくれる人居るのかなとか心配や不安になっていた面も大きくあります、子供も作れないですからね。


「私を何の人で認識していますか?」

「え〜恋人かなぁ?」


その男の子がたまたまネットで質問を募集していました、私は気の迷いからか恋人と答えたのです、葵ちゃんは本当に馬鹿なのでしょう。

そしたら彼から本当に?と連絡が来て私は。


「冗談だよ〜私みたいなのでいいの?」

「全然大丈夫だけど」

「えっ...じゃあ付き合ってもいいよ?」

「やった!」


と言ったちょっと小説や漫画チックな恋愛関係から始まったのでした。

恋の始まりは突然で皆さん最初はきっと実感湧かないので、私は最初はいいのかな?と思って居ました、でも話してるうちに段々彼氏に甘えたり、私から積極的に感情を伝える様になったのです。


「おめでとう!」

「ありがとう!」


よく話す女の子達に話すと祝福してくれました、男の人達は割と反応薄かったのでちょっと悲しかったですが、やっぱり男女の違いなのかも知れません。

こうして私は完全に彼氏を恋人として私は認識するようになりました。


「電話してみない?」

「え?いいけど」


私から電話に誘いました、やっぱり彼氏の声は聞きたくなります、女の子なら分かる人は多いのでは無いでしょうか。

私は声に前は自信がありませんでしたが話せる様になったので普通に電話大丈夫でいけいけで電話をし始めます。


「あおいさん?」

「○○くん!私だよ〜」

「え...まじか」


それはもう驚いてました、声は事前に聞かせてたのに、私は声が高いですがかなり特殊な例で声質が女の子寄りなのです、なので完全に彼氏が緊張してしまったみたいですが、相手も私も恋愛経験が無いので当然です。

まあ男の人だし、声が高い男の人?ってイメージでしょうからしょうがないのかも知れませんが、インパクトはあったようです。


「声女の子だね、葵ちゃん」

「嬉しい!」


いじめられてた理由もちょっとわかった気がします、男の子なのに声女の子なら目立ちますからね、こうやって人から評価してもらってて初めて気が付いたのでした。

それで何回か彼氏と電話のやり取りをすると彼氏の様子が変わり始めました。


「あおいちゃん、話して欲しい」

「いいよ〜」


やっぱり恋愛観の違いか分かりませんが最初は恋人の認識が無かったみたいで最初は控えてたみたいですが、自覚してから甘えてくるようになりました、私はとても嬉しくて、完全に私女の子何だなと精神的に変化していったのです。

彼氏の気持ちに応えたいとか心配とか考える様になり、完全に私は「私」としての変化がより強くなるのを感じて、こうやって恋人作るのは変化に必要な要素なのかもしれないとも思いました。


「ちょっとずつ女の子に近ずいてるんだなぁ〜」


私はこれからも変わって行くのでしょう、「私」になる事である意味死んで生まれ変わったという認識もあります、果ては分かりませんがそれでも幸せを追い求めて私として今日も葵ちゃんは頑張ります。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る