第18話

ロシアのウクライナに滞在している戦力は反乱を始めとする様々な要因により減っていって戦況はウクライナにますます有利に動いていた。




ワグネルの反乱によって良い影響を受けたのはバフムートやセベロドネツクだけではなくマリウポリも同じだった。



マリウポリでも督戦隊の一部が引き抜かれ始めていて元々一万いた戦力は、自分たちの地雷とウクライナによる地雷により1000ほどの兵士とかなりの戦車、歩兵輸送車?(合っているかわかりませんがそんなようなもの)失い、督戦隊を始めとする精鋭部隊の反乱を止めるための引き抜きに更に兵士を失ってウクライナが持ち堪えやすくなっていた。流石に反転攻勢とまではいかないが何処からか援軍が現れるまでは持ち堪えられそうな状況だった。





そしていくら脱走兵が増えて督戦隊を始めとする兵士が消えたといえどロシア軍は6000ほどまだ残っていてこちら側ウクライナの倍近い数であることは変わらない事実であった。そして補給も安定していた。だから持久戦にはそこまでしたくなかった。そして今の所はウクライナが負けたと見せかけて奥まで引き込もうとしていた。マリウポリの近郊には多くの塹壕、地雷が設置されている。その為なるべく近寄ってもらったほうが少ない兵力で守るやすいのだ。






そして囮となったウクライナ兵がわざと負けてそれを追いかけてきたロシア軍はウクライナが地雷の位置をわかってうまく避けるのを尻目にまっすぐ陣地が見え始めると駆けて行って下にある地雷原でどんどん死傷者増やして行った。いくらウクライナ軍が海自に教えられてうまく地雷を隠したといえどこのロシア軍の地雷への引っ掛かりはやばかった。ロシア軍は地雷が先にあるかとかも確認しないでただただ突っ込んで人間を壁にしているような状況だ。このような人海戦術を取るから遥かに小さい人口は確か4500万人(戦前)の国に負けている?かこう着状態にされるのだ。ロシア軍が汚職と腐敗まみれではなくちゃんと近代化をしていたら一瞬でウクライナは負けていただろう。




そして遂にメリトポリを奪還したウクライナ軍はマリウポリまで70kmほどの距離まで詰めてきた。ロシア軍はここまで攻められることを予想していなかったのかウクライナ軍と遭遇したらすぐに武器を置いて逃げたし、そもそもヘルソン市周辺のドニプロ川の東岸には多くのロシア軍がいたがそこさえ突破すればウクライナ軍を止めようとするロシア軍はほとんどいなくて置いていく物資で補給を待つ必要もなく、異常な速さで奪還が可能となっていた。



そしてザポリージャ方面のウクライナ軍にも大きな動きが発生していた。






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