第17話

ロシアのプーチン大統領はワグネルの反乱を鎮めることには無事成功したが多大な犠牲とウクライナに多くの占領地を奪還される結果に終わった。そして肝心のワグネルのトッププリゴジンは戦場から逃げていまだに見つかっていない。その為ロシア各地は厳戒態勢のままで警察らは血眼になってプリゴジンを探しまわっている。ただしウクライナに多くの占領地を奪還されたからか軍隊は全く動員されていなかった。ウクライナにとっては悪い事だがロシアは軍を全く動かさなかった。この一つがウクライナ人兵士の反乱だ。




ワグネルの反乱によって督戦隊が抜けてその隙にウクライナ人がウクライナ軍に密かに連絡を取って呼応して反乱を起こして戦っていた。そしてこの二つの部隊は共闘していた。それはロシアにとっては悩ましい問題だった。いくら全体から見たら人数は20分の1以下だといえど大体反乱兵は一万人程だ。





そしてロシアは今、兵力不足に陥っている。その為たかが一万人といえどそれが全部ウクライナに裏切る?ことはとても重要だった。ただしワグネルが注目を集めていてこの動きはワグネルとの戦いが終わってある程度の収束がつくまで注目されずに行われていた。そして脱走兵の問題も同じだ。だからワグネルがプリゴジンがまだ逃げていて見つかっていないという以外はある程度収束をついた今になって対策を再びうち始めたがすでに遅かった。





既に一万人以上がロシアやベラルーシ国内に逃げたとも言われているしウクライナへの降伏者も急増していた。そしてその一部は良心の呵責からかウクライナにそのまま裏切ってロシアと戦い始めていた。





そしてここで事件が起こった。プリゴジンの目撃情報がロシアとベラルーシの国境付近で相次いだのだ。要はプリゴジンはベラルーシに逃げようとしているということであり、ロシアは逃げられる前に急いで捕まえる必要がある。そして目撃情報が相次いだ日から1週間が過ぎた頃、プリゴジンはベラルーシに行こうとしている様子が発見されてその場で逮捕された。ただしこれで問題は終わりではない。実はワグネルはベラルーシにもいてそのベラルーシ駐在部隊がベラルーシ国内でプリゴジン逮捕に対して騒動を起こし始めてそれに関係がほとんどないが独裁者、ルカシェンコ大統領を打倒しようと一般市民も参加。それによって今度はベラルーシのルカシェンコ大統領政権が危機に陥った。ベラルーシはずっと独裁が続いていてソ連解体後も一度もリーダーが変わったことがない国だ。そして未だロシアを見捨てずに同盟を結んでくれている唯一の国でもはやロシアとは一心同体も同然。更にルカシェンコ大統領はプーチン大統領とも仲が良い為ロシアにこの暴動を止めるのを手伝ってくれと要請が来た。プーチン大統領はそれを見過ごせずにまたもやウクライナ東部ハルキウ州周辺にいる兵士(ロシア国内も含める)をベラルーシ救援に送り込んでロシアのウクライナ滞在戦力はどんどん減っていった。







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