第3話
日本政府が慌ただしく出征の準備をしている中ロシア軍は日本はどうせ何もして来ないだろうと楽観視していた。日本はずっと第二次世界大戦以来戦闘を行っていなかったし国民も戦争に反対で平和主義者達だったからだ。ただし今回は全く違った。日本国民はただでさえロシアのウクライナ侵攻によって反ロシアでロシア軍が非道な事をしていたのを知っていた為日本にも同じ事をするだろうと考え、日本政府のロシアと戦争をするという宣言に全面的の支持した。世論調査によると82%が戦争を支持した。日本目線だと今回の戦争はロシアのミサイル攻撃と領海侵犯によって始まったものでミサイル攻撃は撃墜をしていなかったら確実に人間が死んでいたし、実際にその後もミサイル攻撃をかけて来ていたからロシアが戦争を起こしたと考えていた。それに対してロシア政府の上層部はこの様になっている事を全く知らなかった。全ては太平洋艦隊の司令官が独断で行った事でこうする事で日本を牽制でき、戦争だと考えるとは思っていなかった。怒った日本国民にそう言い訳をしても意味はないが。
そして3月1日、戦争開始から5日目に準備を万全に整えた陸自は北方領土と樺太に上陸。ロシア軍との戦闘が開始した。此処からは樺太での戦いを描く。
陸上自衛隊の空挺部隊のパラシュート降下に対しロシア軍は全く警戒していなかった為易々とユズノサハリンスク近郊の空港に到着して空港を占拠した。ロシア軍は多くの装備をウクライナの前線に送っていた為特に抵抗はできなかった。樺太に駐留しているロシア軍には殆ど弾薬も配られていなく陸自第一空挺団は全く弾なども使わずに済んだ。それは本当に重要だった。自衛隊は備蓄弾薬が少ないのだ。その後第一空挺団は他の部隊が空港に到着するのを待ち共にユジノサハリンスク市街へと進んでいった。陸自が市街に入った頃慌てたロシア軍の戦車部隊が随伴歩兵無しでやって来た。しかし陸自は随伴歩兵がいた為、戦車部隊に対戦車ミサイルシャベリンを発射し、次々と戦車を破壊して行った。ロシア軍はウクライナでやった失敗を此処でも繰り返していた。更にほとんどの部隊は既にウクライナに投入されていて1日も経たずに陸自はユズノサハリンスク占領を完了した。
ロシア人たちはウクライナ人と違って抗議やデモなどを全くしなかった。そして陸自は規律を乱さずきちんとしていた為徐々に現地住民の支持も得て行った。
そして北側から上陸した部隊は北側の制圧に動き、ユズノサハリンスクの部隊は一部を残して南部の占領作戦もしくは奪還作戦を開始した。ロシア政府は慌てて軍を派遣しようとしたが太平洋艦隊は既に壊滅的打撃を受けて身動きが取れず、海自が警戒に当たっている為侵入は不可能。空からは空自が撃墜をしようとしていたが完全には間に合わず現地住民にロシア軍が攻撃をしていた。その事はロシア人を怒らせていた。陸はウクライナと戦っている為、あまり向えなかったが少し予備部隊が来ていた。ただ空からは撃墜、海は渡れずという有様で島内のロシア軍ももう諦め気味だった。どんどん兵士は降伏をして行った。
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